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MONO考えHITO感じる 世界の音楽紹介ブログ

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【痛みと強さ、歌い続ける】Christina Aguilera『Beautiful(2022ver)』とオリジナル比較まとめ

Christina Aguilera の代表作『Stripped』は、2022年10月22日で発売20周年を迎える。 Stripped [12 inch Analog] アーティスト:Aguilera, Christina Rca Amazon それを記念してアルバムの代表曲であり、更には数ある名曲のなかでも アギレラ自身を体現してい…

【The Big Push ギタリスト】Romain Axisa ただただ音とその“一瞬”を楽しむ贅沢な音楽

数年前からイギリスはブライトン出身のThe Big Pushにはまっていることを、度々ブログでも書いてきました。 musiccloset.hatenablog.com 彼らのデビューは2019年とまだ若いバンドですが、ボーカルの Ren は既にソロプロジェクトで有名だったり、その演奏レベ…

孤独を感じる夜に聴きたい イギリス注目のアーティスト Holly Humberstone ホリー・ハンバーストーン

とっぷりと日も暮れた深夜。 何となく寝たいような寝たくないような……。 Holly Humberstone ホリー・ハンバーストーン の音楽はそんな時間を満たしてくれる気がします。 ▶Holly Humberstone - London Is Lonely www.youtube.com ホリー・ハンバーストーン(H…

【Jackson Browne ジャクソン・ブラウン】世界と人間を見つめ歌い続ける、アメリカを代表するシンガーソングライター

世界情勢にめっきりやられてしまって、元気を出したりその逆だったり、 相変わらず高低差の激しい毎日を送っています。 多かれ少なかれ皆さんそうだと思いますが…… そんな中、私がここ最近聴き始めたのが、大学の頃に貪るように聞いていたシンガーソングライ…

世界の音楽を聴いてきたのは、世界の声を聞きたかったから。

2月24日。 この侵略が行われる前と後、 世界はめまぐるしく変わっているけれど、 私のなかの思考はそれまでとほぼ何も変わっておらず、 文化がもつ力、それが人々に与える影響、そしてその間に生まれる信頼関係に強い希望を抱き続けています。 もちろん信じ…

ロックを聴くようになったらメイク好きになって、世界のことも知りたくなって、黒歴史も背負うことになった

先日部屋を整理していたら、ある黒歴史が発見されました。 学生時代、父からもらった過去(父の青春時代)の音楽記事を自ら再度スクラップしていたブツ… これを私、授業中にせっせと作成していたんですよ… 健気ではありますが、スクラップ記事を再度スクラッ…

【もっと洋楽クリスマスソングを聞きたい人向け】定番じゃなくても聞いておきたい上質なクリスマスソング

世界にはたくさんのクリスマスソングがあります。 よく耳にするもので言えば “ジングルベル” や “ホワイトクリスマス” などのポピュラーソング、 “きよしこの夜” や “あめには栄え” などミサ曲由来のもの、 ポップソングではワム!の『ラストクリスマス』や…

【ゆったり解説クラシカルクリスマス】洋楽定番のクリスマスソングを新旧アーティストで聞き比べてみた

クリスマスにあたたかな彩りを加える珠玉のクリスマスソング。 名曲たちは長い年月が経った今でも色褪せず、私たちを時に懐かしく、時に感傷的な気持ちにさせます。 今回はそんなクリスマスのスタンダードナンバーを【新旧アーティスト】で聞き比べてみまし…

PENTATONIX ペンタトニックス 好きな理由は美声やハーモニーだけじゃないのです

年に一回はこの人たちのこと書いてます。 ハロウィーン前の10月に「Merry Christmas!」と言ってくる奇行も、もはや恒例行事の域となり(笑)、 なんと2021年10月29日には実質7枚目となるクリスマスアルバムをリリース。 エヴァーグリーン アーティスト:ペン…

ポップセンスの塊!シンガーソングライター Bonnie McKee ボニー・マッキーが手がけたヒット曲

久々に彼女の音楽を聞いて「やっぱりこの人のポップセンス凄すぎるわ…」と再熱したので、需要とか気にせず勢いのまま書きます。 ケイティー・ペリーのヒット曲を続々と書き下ろし、ブリトニー・スピアーズやクリスティーナ・アギレラにも曲を提供した、類ま…

Remi Wolf レミ・ウルフ  カラフルな気持ちになってファンキーでソウルなポップを聞く

目が眩む。そして耳も眩む。 これが初めて Remi Wolf レミ・ウルフ の音楽を聞いたときの感想でした。 PVのビビッドな印象もさることながら、それ以上に音が眩しい。 予想できない展開のその音から感じ取れるのは、どこか危なっかしい輝きを放つ暴力性、そし…

【To The Moon】どこまでも優しくどこまでも切ない音楽

少しばかり(少しか?)ブログの更新が途絶えた2021年夏。 変わらずに音楽は聴き続けていたものの何を聞いていたかというと、実はゲーム音楽にどっぷり浸かっていました。 普段は世界の音楽を軸に洋楽や民族音楽などを聴いていますが、コロナが始まって以降…

【心温まるステージ】 Kennedy Center Honors ケネディセンター名誉賞を知っていますか

アメリカには芸術分野だけでも多くの授賞式があります。 なかでもアカデミー賞、グラミー賞、トニー賞、エミー賞などは世界でも有名ですよね。 授賞式当日は盛大に行われ、受賞者も視聴者も胸が高まる一日となっています。 そんな数ある式のなかでも、思い入…

【現代アイルランド音楽の魅力】アイリッシュミュージックから迸る、熱と冷えと哀しみと

夏が近づくと聞きたくなるアイリッシュ・ミュージック。 爽やかな音色は初夏にぴったりですよね。 また厳しくも苛烈な歴史を生きてきた彼らの重厚なサウンドは、雄大な自然のほかに見落としてはいけないこの国の本質を私たちに教えてくれます。 一方でクリエ…

年に一度のヨーロッパ音楽の祭典 ユーロビジョン2021 まとめと感想

2021年5月オランダのロッテルダムにて、ヨーロッパにおける年に一度の音楽コンテストユーロビジョン2021が開催されました。 昨年は新型コロナウィルスの影響により開催が中止となってしまい、2年ぶりのこの舞台を待ち望んでいた方も多かったと思います。 今…

Brandy ブランディーの歌う ディズニープリンセス新テーマソング 「Starting Now」 が想像以上に響いた

Brandy ブランディー が、ディズニープリンセスの勇気と優しさをテーマにしたプロジェクト Ultimate Princess Celebratin のテーマ曲を担当しています。 ディズニーなので下手なことはしないと分かっていながらも、この曲を聞いた筆者は自分で思った以上に感…

本格的R&Bシンガー Amber Mark アンバー・マーク その確固たる美的センスに酔いしれる

Amber Mark アンバー・マーク を聞いていると、何の変哲もない、 むしろ散らかりきっている自分の部屋がいきなり居心地よくなるから不思議。 とくに2021年5月にお披露目されたばかりの『Worth It』は、オリジナルはもちろん、このRemix ver. がめちゃくちゃ…

【やみつきな世界観】 Ellise がみせる デビューアルバム『Chaotic』の魅力

「回避不可避の中毒性」 彼女の音楽から感じる中毒性の出所は一体どこにあるのでしょうか。 ダークで艶やか、ときにリスキー。ある時にはポップでコケティッシュ、ある時には寒気さえ感じる毒性。 一つ一つの歪さ残るピースをうまくつなぎ合わせ、独自の音楽…

YONAKA ヨナカ メンタルヘルスを歌うイギリス出身のエモロックバンド

ここまでライティングの勢いを維持し続けるパワーの源は何だろう。 UKロックが翳りを見せ始めた2010年代を経て、音楽ビジネスの停滞を余儀なくされたこの時代に、彼女たちのサウンドはその闇をかき分けるように、どんな時でも真正面から心に刺さり続けます。…

The Driver Era ザ・ドライバー・エラ が心地いいお年頃なのである

今回は2018年アメリカはロサンゼルスより新たに結成された兄弟バンド、 The Driver Era ザ・ドライバー・エラ についてご紹介していきたいと思います。 久しぶりに聞いたらコンディション的に“丁度いい”感がすごかったので、 今の日常がしっくりこないと感じ…

踊るサックス奏者 Leo P ~ニューヨーク発の“ブラスハウス”に酔いしれる~

見事にサックスを操りながら 小気味いいサウンドに負けずとも劣らない ノリノリなステップを披露する… それがブラスハウスサンドの担い手である Leo P こと Leo Pellegrino レオ・ペルグリーノのユニークなプレイスタイル。 多くのグループを渡り歩き、常に…

ミュージカル音楽の巨匠 ロジャース&ハマースタインの名曲が私たちに訴え続けること

先日、ハリウッドを代表する名俳優 Christopher Orme Plummer クリストファー・プラマー氏が91歳でお亡くなりになりました。 www.bbc.com 最高齢でオスカーを受賞した『Beginners(人生はビギナーズ)』(2010年)のほか、70年にも及ぶ彼のキャリアには数多…

【ペンタングル 】ようこそ!イギリストラディショナルフォークの沼へ

私にとってイギリスのフォーク・リバイバルにおけるトラディショナルフォークバンドの四天王。 それはフェアポート・コンベンション、スティーライ・スパン、インクレディブル・ストリング・バンド、そして今回ご紹介するペンタングル Pentangleです。 カム…

The Lemon Twigs ザ・レモン・ツィッグス ○○に似ているのに聞き続けられるのはどうして?

「この曲、あのバンドに似てるのに聞いちゃうんだよね~」 そんな経験ないですか? 私もこれまで何度となくそう思いながら、好きなバンドや音楽を増やしてきました。 音楽好きの方なら共感していただけると思いますが、この言葉は必ずしも「似ているからおも…

ポップスの魔法 ~再結成後のイギリス ダンスグループ STEPS ステップスを聞いて~

今回STEPS(ステップス)について書くにあたり、これだけ言わせてください… 私は80年代~90年代のポップスをほとんどスルーしてきた人間です。 その世代ドンピシャでもないし、周囲の人間にもこのジャンルの音楽を聞いていた人はいなかった。おまけに彼らが…

feat.Sting が意味する偉業 ~スティングの若さ(と音楽)の秘密に迫る~

ここ数か月、改めてスティングの若さに驚愕する日々が続いています。 たまたま久しぶりに聞きたくて彼の曲をタップしたところ、このご時世なので芋づる式にオススメが連投。翌日から出てくる出てくる「○○ feat Sting」の文字…… 興味をひかれ改めて何曲か聞い…

イギリスを感じたくなったら聞く音楽

気軽に海外へ行ける日がいつになるか分からない… けれどせめて気分だけでもイギリスを感じたい… そんな日々を過ごすこと約半年。 最近その我慢メーターが自分のなかで振り切ってしまい、その結果この【イギリスを感じたくなったら聞く音楽】をテーマに書いて…

悲しみの向こうがわへ 2020年にリチャード・アシュクロフトの音楽がしみる理由

いきなりですが、かつて「聴いていると悲しくなる音楽」のトップに君臨した曲をご存知でしょうか。 当時イギリスの研究結果で見事(?)一位に輝いたのは、The Verve(ザ・ヴァーヴ)の「Bitter Sweet Symphony」でした。 Bitter Sweet Symphony 売れた分い…

レッド・ツェッペリンよりジョン・ポール・ジョーンズをわたしは語らう(もちろんツェッペリンファンです)

最も好きなミュージシャンは誰かと聞かれたら、わたしにとってそれはジョン・ポール・ジョーンズ(以下ジョーンズ)。言わずとしれたレッド・ツェッペリンのベーシストです。 Led Zeppelin - Rock And Roll (Alternate Mix) (Official Music Video) バンド初…

レトロで狂気的な病みつきサウンド!イギリス女性歌手 Annique アンニーク

いきなりですがレトロなサウンドが好きです。 さらに言えば、そこにバルカンサウンドが入るとその狂おしさにうっとりしちゃったり…(怖) 今回はずっと注目しているイギリス歌手の Annique アンニークについて、そしてそのサウンド部分のパートナーでもある …