久々に彼女の音楽を聞いて「やっぱりこの人のポップセンス凄すぎるわ…」と再熱したので、需要とか気にせず勢いのまま書きます。
ケイティー・ペリーのヒット曲を続々と書き下ろし、ブリトニー・スピアーズやクリスティーナ・アギレラにも曲を提供した、類まれなるポップセンスを持っている彼女の魅力が伝われば嬉しいです。
Biography
Bonnie McKee ボニー・マッキーは1984年生まれ、カリフォルニア出身のシンガーソングライター。
幼い頃からクラシックピアノを習い、合唱団に所属しコンサートにも出演していました。
シンガーソングライターの才能は子どもの頃から発揮されていて、12才にしてベッド・ミドラーとフィオナ・アップルの曲をフューチャー(!)させた曲を創作をしていたというのだから驚き。
周囲の関係者からも絶賛され、2004年にデビューアルバム『Trouble』をリリース。
内容はポップアルバムとして非常に素晴らしく、ティーンからも支持を得た曲『Somebody』も生まれましたが(ジミー・キンメルライブでも披露したそうです)、商業的な成功にはつながりませんでした。
その後、金銭的に難しい生活を送りながらも曲を書き続けていたボニーでしたが、友人だったケイティー・ペリーの作品に参加したことで、その才能が一気に知れ渡ることに。
『Teenage Dream』で続々とヒット曲を出したボニーは、その後も名だたるアーティストに曲を提供し一躍人気のソングライターとなっていきます。
Music
数々のヒット曲を誕生させたボニーは、2014年よりソロ活動を本格化させます。
アーティストに提供した作品も素晴らしいのですが、これらのソロ曲では彼女のソングライティングの才能をありのまま楽しめる曲となっていて、リスナーにとっては新たな発見もあります。
♬ Stars In Your Heart
個人的に何から何まで好き。
どうしてこんなバランスのとれた美しい曲が書けるんだろう…。
ボニーの曲はそこまでバックサウンドを多用してないというのもポイントで、メロディーやフレーズの展開で心を掴みにくるのがとても自然で心地いいんですよね。歌もとても上手い!
ケイティー・ペリーが歌ったらたぶんこういう質感にはならない。サビの部分がもっと強調されてけっこうなパワーソングに仕上がったんじゃなかろうか…と妄想するのも楽しい(笑)
オールドSFムービーの金字塔『Barbarella』にインスパイアされたPVもこれ以上ないくらいハマっていて、とにかく最高です♡
♬ Easy
これもめちゃくちゃ好き。80年代ポップの美しさを詰め込みながら、彼女ならではのフレーズをちりばめているところがいい。そしてそのバランスが最高!PVの色味もとっても綺麗です。
何でもできるっていうのは創作面ではやっぱり足枷になっちゃうのかなぁ…と彼女の曲を聞くたびに思う。彼女みたいにオールラウンドにできる「器用な人」って私はものすごく尊敬しちゃうんだけどな。
♬ Bombastic (まぁまぁキワドイので閲覧注意!でも曲は楽しい^^)
これなんかそのままケイティー・ペリー、もしくはちょっといじってマイリー・サイラス行きじゃん(笑)
『Roar』 の数年後に出した曲なので、もしかしたら制作時期はかぶってるかもしれません。こんな感じで、曲によってちゃんと演技できるところもポップの神様に愛されてる理由かな。
そして数年間にわたり聞き間違いかと思ってたら、やっぱり「nintendo」言うてますやん…
Hits
ここで彼女が携わった、または共作したナンバーをいくつか見てみましょう。
Last Friday Night
California Gurls
Wide Awake
Part Of Me
Roar
Ooh La La
Hold It Against Me
Gasoline
Cuckoo
Chokehold
Let There Be Love
Kesha
C'Mon
ほかにも、リタ・オラ、レオナ・ルイス、カイリー・レイ・ジェプセン、ケリー・クラークソン、エリー・ゴールディング、G.R.Lなど、「えっ…これも?」と思わず声に出してしまうぐらい数多くの、そして様々な楽曲に携わっています。
安室奈美恵の『make it happen』も共作でクレジットされてます(懐かし…)。
K-popでは他にf(x)にも楽曲提供しています。
近年では、Eden xo や Drian Electra などにも曲を書いています。
♬ Dorian Electra -Daddy Like
Dorian Electra はテキサス出身のシンガーソングライター。自身をノンバイナリーと表明していて性の流動性についての理解を深めようとする表現者でもあります。
アーティストである一方、ドリアンは若者に絶大な支持を得るメディア『 Refinery 29』にてドラッグやハイヒール、クリトリスなど、これまで明るみに出なかった歴史について触れたように教育者としての顔も持ち合わせています。ドリアンについてはまた別記事にてその作品や生き方について詳しく書いてみる予定です。
そして例えシングルカットされなくとも、ボニーの曲は本当によく作られていて捨て曲にはならないのもすごいところ。
これとかアルバムの中では地味なんですがちゃんと聞きごたえあるんですよね…。ケリーの歌だからという異論だけは受け付けます。
あとがき
ボニーの曲はポップスの法則に忠実というか「起承転結」がはっきりしていると思います。
曲として膨らむ部分、すぼまる箇所など、輪郭がよく見える音楽なんですよね。
そして、このキャッチーなフレーズを生み出せる一方で、展開がすごくスムーズで衒いがないのというのも好感がもてます。
この曲全体に対するバランス感覚と、世界観を壊さないまま常に「ポップ」であること、この二つがとても優れているなぁと思うのです。
曲のムードを聞き手が感じとりにいくのではなく、作り手の意図したまま、あるがままに浴びせられるというのも心地いい経験なので、
ポップのなかでも色々なジャンルが同時にチャートへランクインするとおもしろいだろうなぁ~と、ボニーの新作を待ちわびながら思うのでした。
▶そのほかのおすすめポップスについてはこちら
■□□□■□□□■□□□■□□□■□□□■□□□■□□□■□□□■□□□■
ここまでお読みいただきありがとうございました!
今後も色々な音楽を聞いてブログに書いていきたいと思いますので、お時間があるときにおつきあい頂けたら嬉しいです!
mono-kangae hito-kanziru ongakugiki yoakeno alarm