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MONO考えHITO感じる 世界の音楽紹介ブログ

イギリスはブライトン出身バンド The Big Push (ビッグ・プッシュ)を聞いて やっぱロックは死なないなって再認識した話

 

It's Alright

 

新しいことがロックだったのか。

ロックが新しかったのか。

1960~70年代を振り返り、そんな「ニワトリと卵問題」を追求しても詮無きことですが、ついついそれを考えてしまうのがロックの厄介で楽しいところでもありますよね。 

今回はそんな迷宮入りのテーマをわたしのなかで再燃させ、あっというまに鎮火させた英国バンド The Big Push (ザ・ビッグプッシュ)についておブログ。

情報少なくていつにも増して内容ぺらっぺらですが、最高なバンドなので曲だけでも聞いて頂ければ嬉しいです。

 

 

Biography

 

The Big Push ザ・ビッグプッシュはイギリスはブライトン出身。

フロントマンの Ren、Romain Axisa、Gorran Kendallにドラマーの Glenn Chambers の4ピースバンドです。

各メンバーがギター、ベース、マンドリンなどを曲によって替えながら演奏しています(Renはベース率高め)。

ビートルズやポリスなど往年のクラシカルなブリットバンド要素を軸に様々な曲をプレイしています。

3人がリードをとり全員が曲を書くという、最初からチート級のバンドメンバーの揃い踏み。(そしてプレイも歌唱もチート級)

詳細は不明ですが、過去にGAKというセッションチャンネルにて Romain Axisaと Gorran Kendall がともにプレイしていたので、この二人とRenが合流した形でしょうか。

Ren は Sam Tompkins とも組んでいたり、ソロでもコンスタントに活動したりしています。

 

2019年3月にはデビューアルバム『It's Alright』をリリース。 

イギリスのロックンロールサウンドが好きな人にはたまらない、乙な音色を聴かせてくれます。

 

また自身の YouTube にはストリートライブの映像も多くあがっています。 


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これ最初に見たとき思わずニヤけちゃった。たまたま通りすがったお客さんはラッキーだなぁ。

 

彼らのライブセッションはレベルが高く、且つめちゃくちゃ楽しそうで、見てるこっちも幸せで召されそうになる。

ロックのクラシカルな部分をかくも見事に抽出するのがすごいところです。

影響を受けたジャンルはそれぞれ異なるようですが、ここまで3人がマッチしてしまうとそんなのどうでもいいとさえ思ってしまいます。

ブリット色は強いけれど、それ一本で勝負してないのも伝わってきて、がぜん燃えますね。 

 

Voice

 
声フェチとしては1曲という限られた世界で、こんなにレベル高い歌唱が一気に聞けるだけで感涙ものですが、せっかくなので彼らの歌声についても簡単にふれていきたいと思います。

 

Ren

主にメインボーカルを担うことが多い Ren。

彼は一番ファンキーでパッション色が強い声質かな。音域も広いし、積極的にフェイク使うので安定感もあります。

というかベース弾きのヴォーカルって総じてレベル高いよね。

 


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Gorran Kendall

Gorran はちょっとフォークカントリーっぽく聞こえる素朴な声だけど、声質的に高いので彼の声がハーモニーに加わると(良い意味で)一気に牧歌ロック感が増します。

そういう意味ではバンドの音楽的な引き締め役にも見えたり。

 


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Romain Axisa

 

個人的に好きな声が Romain Axisa です。 


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こもっててちょっと湿り気のある声が超セクシー!

Ren というモンスター級ボーカリストがいるのに、この存在感はけっこうすごい。

気だるく、のんべんだらりと後をひきずるようなブルース調もノスタルジーかき乱していい感じ。なのに地声はけっこうかわいかったりして、一瞬で虜です。

だから顔もタイプだということはこの際関係ないですハイ。帽子とピアスとはだけだ胸元が超絶セクシーとかぜんぜん関係ないですハイ。

それにしてもギターにベースに、みんなちょっとセンスよすぎじゃない? 

彼の個人チャンネルのスモーキーで渋いギタープレイも好きです。楽しそうに弾くのがいいんだよな~。

 


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Classical Style Rock n Roll

 

彼らのサウンドはとにかくロック好きにはウケると思う。

純ロックで勝負しているところも熱いし、それこそロックに対する“新旧の概念”をあまり気にせず、とにかく楽しんで自分たちの好きなスタイルを追求しているところがまたロック好きには刺さります。

 


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ギター1本、ベース1本、フットタンバリン、そして間奏のハーモニカのみでこの迫力かい。シンプル・イズ・ベストと言いたいところだけどシンプルに聞こえないのが困ったもんだよ(褒めてます)。

 


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オリジナルよりクラシカルサウンドにしちゃうのなんで(笑)。選曲もグッドで、自分たちの強みをよくわかってるんだなぁと思う。

 

ロックの堂々巡り問題、ファイナルアンサー?

 

さて、いかがでしたか?

イギリス好き&ロックンロール好きのアンテナを刺激し続ける The Big Push はイギリスロックシーンのニューカマーのなかでもとくに筆者イチオシのバンドです。

 

▼ロックダウン中のホームライブ


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話は飛びますが、個人的にロックの魂の部分は今やヒップホップに移行してる感じもするし、もはやロックはクラシックにさえなるのでは?とも思ってしまうこともありました。(あ、石投げないでくださ…)

けれど例えロックがこの先ずっと再び日の目を見ることなく、世の中を席巻することがなかったとしても、人はロックを永遠に聞き続けるだろうし、絶対に聞きたくなる音楽なんだろうなと強く思います。

そう考えると、ロックって

怒り・不満・メッセージ性のパッション部分と、その対極にある産業性とかをも包括して、「何があるからロック」「何が足りないから非ロック」っていうモノサシも無くなりつつあるのかな、と。

 

The Big Push を聞きながら、そんなとりとめのないことが一気に頭のなかを駆け巡り、1曲聞き終わる頃には

やっぱりロックは死なないな

という、超ポジティブなアンサーが生まれていました。

なかなかメインシーンでのロック飛躍が難しい時代なので、この先も何十何百と同じことを考えてしまうかもしれないけど、その度にThe Big Push を聞いてニヤニヤはしておこう、と決めた私なのでありました。

 

Thank You For Reading.

 

▼そのほか世界のおすすめロックバンドについても紹介しています。  

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