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PENTATONIX(ペンタトニックス)のほかにも!世界のアカペラグループまとめ その1

いよいよ2020年幕開けとともに、あの PENTATONIX(ペンタトニックス)がツアーで日本へ帰ってきます!

 

PTX 日本デビュー5周年記念 グレイテスト・ヒッツ (通常盤) (特典なし)

 

このブログでも何度か紹介していますが、ペンタトニックスは現在のアカペラ界をリードする、まさに革命的なグループ。

電子音さえ声「だけ」で表現するという斬新で高度な音楽性で、アメリカのみならず世界、そしてもちろん多くの日本ファンを獲得してきました。

 

musiccloset.hatenablog.com  

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PENTATONIX の人気で、世界のアカペラ界も更に熱を帯びてきている現在。

今回は、そんなPENTATONIX以外にも、ユニークでセンスのある世界のアカペラグループをご紹介したいと思います。

ボイパとかハモネプにはあんまり興味ない…という方も、ぜひ一度は聞いてみて!

プロフェッショナルな音楽性と、音楽を楽しむ貪欲さ、そして個性あふれるアレンジは病みつきになりますよ~。  

1.BYU Noteworthy(BYUノートウォーシー) 

 


Amazing Grace (My Chains Are Gone) | BYU Noteworthy (Chris Tomlin A Cappella Cover)

Brigham Young University というユタ州の大学コーラスグループ。
個人的に彼女たちの自然で素朴とも言える声に好感がもてます。
あまり難解なことはやらないけど(いや、十分レベル高いんですが)一曲一曲を噛みしめるように歌う姿勢が眩しい。

アレンジが爽やかなものが多いのも安心して聞ける一つの理由ですね。

とくにこの「アメージング・グレイス」は声質が真逆ともいえる二人がリードをとり、素晴らしく爽やかな歌唱力を発揮。みずみずしくも、落ち着いたアレンジが心に沁みます。

これは2015年アップのものなので現メンバーはだいぶ変わってきていますが、今でも変わらず透明で美しいハーモニーを聞かせてくれています。

 


Star Wars: A Cappella Strikes Back | BYU Noteworthy (Star Wars A Cappella Medley)

彼女たちを応援する理由の一つに、男声がベース・ビートを担うことが多いなか、女声のみでアカペラを貫いているという点があります。

スターウォーズメドレーは他にもたくさんのグループがアレンジしているけど、個人的には彼女たちの程よくビートがきいているこのアレンジが一番好き。

 

2.Ndlovu Youth Choir 

 


Shape Of You - Ed Sheeran by Ndlovu Youth Choir and GRAMMY-winning flutist Wouter Kellerman

ズールー語で披露される Shape Of You 。

もう初っ端から鳥肌モノです。しかも後半に向けてどんどん加速し、リスナーのアドレナリンあげまくりです。

 

ゆりやんレトリィバァが出場したことでも知られる、アメリカのモンスターオーディション番組「America's Got Talent(アメリカズ・ゴット・タレント」。この会場を一瞬にして未知の空間に変えてしまったのが Ndlovu Youth Choir です。

 


www.youtube.com

 

南アフリカ出身。身寄りがなく、貧困率の高い厳しい環境で育った子どもたちによる、魂が震えるコーラスです。

個人的に「We Are The World」のようなストーリーありきな番組やプロジェクトって疑問があるんですが(アーティスト自体や企画構成にはもちろん本気を感じるし、存在意義もあると思うけど、チャリティー成立するためにはショービジネスも否めないから…)、それさえも吹き飛ばしてしまう、彼らの純粋的音楽パワーに圧倒。

音楽を奏でるという人間の本能的な部分と、他者と音楽を紡ぐという極めて理性的なハーモニー。

その本能と理性の邂逅に感動してしまい、熱くこころが揺さぶられます。

それにしてもエドの作る曲は全人類にフィットするということを改めて実感。彼のこの才能、もう異論はありません(笑)

そして衣装がめちゃくちゃかわいくてお洒落!

 

3.The Manhattan Transfer(マンハッタン・トランスファー) 

  

The Manhattan Transfer 'Route 66' | Live Studio Session

 

合唱部でコーラス・アカペラにハマったわたしに、父がオススメしてきたのが出会い。

中学生にこれは早いでしょ!って感じでしたが、そのまま何となく聞き続け、今ではマンハッタン・トランスファーを聞きながら家飲みする年齢になってしまった。年月の早さ、こわい……。

ジャズに聴衆的なアカペラハーモニーを導入した先駆けグループ。
ボイバや重低音などのベースレスで、いわゆるクラシカルタイプのグループだけど、スキャットやシャウトなど擬音を駆使した「フリースタイル」の立役者でもあります。

とはいえ、お洒落で粋なハーモニーは今でも健在。
いつ聞いても「ちょっと背伸びして、でも肩肘はらずに歩ける」ような、グループ名に違わない素敵なアレンジを聞かせてくれます。

 

[Yule Log Audio] White Christmas ft. The Manhattan Transfer - Pentatonix

 

ペンタトニックスのセカンドクリスマスアルバムにてコラボ。

ペンタトニックスの潜在的な明るさ・若さ、そして時にリスキーなアレンジを、経験豊富なマンハッタンのハーモニーが支えている1曲。

個人的には物凄いお気に入り。

アカペラ界の新旧ビッグな共演にただただ溜息が出てしまいます。

 

4.Berywam(ベリーワム)

 

Berywam: This Beatboxing Group Will SHOCK You! - America's Got Talent 2019

(0:50あたりから曲がスタート)

 

ペンタトニックス同様、次世代アカペラグループと言っていいかもしれません。

フランスのアカペラ界、そしてビートボクシングをたしなんでいる人には、もはや当たり前の存在になりつつある Berywam。

ペンタトニックスとの一番の違いは全員がビートボクサーであること。その強みを存分に活かした、ヒップホップやEDM、クラブサウンドを得意とした新しいアカペラグループです。

ベースやビート表現の種類も豊富。もちろんピッチも完璧。そして、なかなかにスマートな容姿も手伝って、今や世界で大人気。

AGTでも出場するたびに会場をわかせていて、とても印象に残るパフォーマンスを披露していました。

普段クラブ音楽は聞かないけど、アカペラでこれは文句なしにアガル!

 

5.Penn Masala (ペン・マサラ)

 


Havana / Bom Diggy / Main Tera Boyfriend - Penn Masala (Cover)  

 

個人的にはまっているアカペラグループがこの Penn Masala 。

インド系のメンバーによる、アメリカを拠点に活動しているグループです。1996年にペンシルベニア大学の学生によって設立されました。南アジア初のアカペラグループとしても知られています。

世界中でツアーを行い、オバマ元大統領の前でアカペラを披露したこともある実力者です。

アカペラにおける東西融合をテーマにしており、自分たちのルーツである南アジア圏はもちろん、西欧のヒットシーンも積極的に導入。

巧みなアレンジで二つの文化を文字通り「マッシュアップ」していくのが、彼ら最大の特徴です。

 

 

いかがでしか?

例の如くまだとりあげたいグループがありますので、今回はその1とさせて頂き、また次回すてきなアカペラグループについておブログしたいと思います!

アカペラと一言でいっても、そのアレンジはグループそれぞれの個性が爆発。無国籍だったり、宗教色強めだったり、民族性が色濃くでていたりで、楽しみ方も様々です。

一方で、各メンバーがソロアーティストでもおかしくないほどレベルの高い歌唱を披露。音楽経験のある玄人の方もきっとお気に入りが見つかると思います。

是非たくさんのアカペラ音楽を聞いてアカペラの、ひいては「声」の魅力を再発見してみてくださいね~!