女が女の声を語る……。
大丈夫ですよね?声フェチだからって変態的なテーマじゃないですよね?っていうか男声・女声問わず、わたしは全人類の声フェチですからセーフですね。うんセーフセーフ。
今回は日本でも知名度のあるPENTATONIX(ペンタトニックス)の紅一点メンバー Kirstin(カースティン)について、いや、彼女の声について書いてみたいと思います。
生まれ変わったらカースティンのリップクリームになりたいと思っているぐらいには思い入れがあるので、しっかり「好き」を詰め込めたらいいな(笑)。
- 懐かしさもあり新しくもある 歌い手としてのプライドを感じ取れる唯一無二の声
- 紅一点の「女声」だからで片づけられない!ペンタトニックスでのリード曲アレコレ
- コーラスメンバーとしての魅力
- 明るく無邪気でとにかく優しい!歌声にもあふれるカースティンの魅力
- さいごに
懐かしさもあり新しくもある 歌い手としてのプライドを感じ取れる唯一無二の声
Kirstin Maldonado - Somewhere Over the Rainbow
カースティンの声の特徴は、オールドさと今風のキュートさ、そして時折かすれる色気にあります。ありますって誰が決めたのか、そうです私です。独断です。偏見です。
けれど勢いのままそう思ってしまうほど、類まれな声質の持ち主だなぁと彼女の歌声をきくたびに感じます。
カースティンはミュージカルを専門に勉強していたこともあって表現力も実に豊か。
それも技術的なことじゃなく、フェイクを駆使して歌いまくらなくても、じわじわ伝わるものがある。そんな彼女の歌い方に私は強く惹かれています。
さらに近年では『キンキーブーツ』でブロードウェイデビューも果たし、ヒロインを熱演。ペンタトニックスで注目された歌唱力はもちろんですが、演技含め本当に才能がないと立てない舞台ですからすごいことですよね。
ちなみに日本版では、主演三浦春馬くんの女装姿がよくメディアにとりあげられていて、認知度もけっこう高い舞台でした。
kirstin - Break A Little (Acoustic) (Live From The Shadowland Foundation)
意地でもピッチをはずさないよう、どんな歌でも大切に一音一音を丁寧に歌う姿勢も好き。
歌い慣れしてくると、どうしてもピッチよりその場の雰囲気を優先し、勢い重視で歌うこともでてきます。
それこそ盛り上がっているライブで、歌手自身が一音に気を使いすぎて神経質に歌われたら「違う」と思いますよね。
でもカースティンはそれを両立しようと踏ん張る姿も魅力的。
これはペンタトニックスやそのほかのグループにも言えることですけど、アカペラはとにかくピッチが命。音の正確さがあってこそハーモニーが生まれるので、100%勢いでフリーに歌いまくれるかというとそうでもないのかもしれません。どこかに冷静な自分がいないと音楽を成立させること自体が難しそうですよね。
エモーショナルな歌をしっかりと地に足ついた声で歌う。
そんな歌い手として基本的な姿勢を崩さず、いい曲を届けようとする姿がカースティンの魅力だなぁと思っています。
紅一点の「女声」だからで片づけられない!ペンタトニックスでのリード曲アレコレ
ペンタトニックスのときはコーラス担当が多い彼女ですが、リードでもバリバリやってるんです。
[Official Video] Perfume Medley - Pentatonix
これはペンタトニックスに詳しくない方でも耳にしたことがあるかも。パフュームが好きというメンバーが、規格外なカバーをしてくれました。
ここでのポイントは言わずもがなカースティンのダントツで流暢な発音!
ふつう母国語の「ChocolateDisco」をわざわざ「チョコレイトディスコ」って言う?
何度聞いても日本語の発音のそれでびっくり…。しかも、ライブでもまんまこの発音をしてくれる。
かと言って、日本に住んでた、とか日本語ペラペラ、ってわけではないんです。(日本のアニメは大好きみたいだけど)
つまり、耳がいいんですねーーー!!!!
アカペラやってるぐらいなのでそりゃそうかもしれませんが、日本語の発音が他メンバーよりもダントツな仕上がりなのは、発音を模写する(?)才能があるのかもしれません。
カースティンは母国語の英語もとても綺麗な発音で話します。聞いていて「これぞ英語!」みたいな。
わたしたち日本人が「r」の発音が真似できない~!と思う一方で、日本の「ラ行」を流暢に歌う才能には脱帽しました。
ちなみにカースティンは日本好きを公言していて、自身のツイッターにもよく日本ネタが出てきますよ!渋谷のエスネイル、セーラームーン、ポケモン、もののけ姫あたりがお気にいりのようです。
[Official Video] Rather Be - Pentatonix (Clean Bandit Cover)
上野のアメ横で撮影した1曲。日本のファンには嬉しいことで、来日ライブでは必ずと言っていいほど歌われます。
カースティンはメンバー紅一点にも関わらず、実はリードを担当することはさほど多くありません。(そんなイケイケなポジションじゃないのも素敵なんだけど)
そんな彼女が「歌いたい」とメンバーにこの曲を持ちかけ、リードに徹したというのがこの曲。メンバーにとっても大切な1曲になったようです。
コーラスメンバーとしての魅力
[Official Video] Save the World/Don't You Worry Child - Pentatonix (Swedish House Mafia Cover)
毎回思うのですが、コーラスメンバーのミッチとの2声和音のシンクロ率がものすごい。まるでコンピューター調整して、一つの声をハモらせたみたいです。
本人たちもお互いに言ってますが、幼馴染なので双子や姉妹のようにDNAレベルで声が重なるみたいですね。
Gold – Pentatonix (Kiiara Cover)
もともと音の少ない電子音を駆使した原曲なので、アレンジ自体はシンプルだけど、音が揺らいだり、変に広がりをもってはいけない曲。当然、相当な技術がないと音楽自体が成立しません。
そんな難易度の高いこの曲。
パフォーマンスはメンバー全員がすごすぎるのですが、あえてカースティンについて語るなら「イケメンボイス」が最高です。
そう、彼女の地声はめちゃくちゃ深い響きをもっているんです。
普段はミッチと声を重ねて上パートのハモりを担当することが多いカースティン。
今回はそのほとんどをスコットとハモっています。そしてそのパート、カースティンが音階的にほぼ下のパートなんです。
うーーん、何とかっこいいことか!
もしかしたら、声質的にはスコットよりカースティンの方が下に向いてるんじゃないかってぐらい(いや、さすがに言い過ぎました…)柔軟性があって奥行のあるいい声です。
普段の高音とのギャップがすごくて、声域の幅が広いなぁと感心してしまいます(ペンンタトニックスは全員声域が広いんですけどね)。
この曲では響きのあるカースティンの声が下にあることで、よりベースのアヴィの声と深みが交わり、全体の滑らかさも生まれています。
そのため、ケヴィンのビートの緊張感がうまく目立ち、且つミッチの神秘的な声にリスナーは集中できるのです。
めちゃくちゃ独断と偏見ですが(笑)。
明るく無邪気でとにかく優しい!歌声にもあふれるカースティンの魅力
おふざけも大好きなカースティン。
もともと幼馴染のトリオなので嬉々としてこういうことにも参加します(笑)
LA LA LAND MEDLEY (feat. Kirstin Maldonado)
女性なのにヒロインを普通にミッチに譲るところがカースティンの魅力だったり。
こんな風に、普段は「陽」のキャラクターが強いとも言えるカースティン。
加えて、グループメンバーや彼女に関わった人たちは口をそろえて「カースティンはとにかく優しい」と言います。
個性がぶつかってこそ良いアレンジが生まれるグループ活動のなかでも、潤滑油として少し控えめにしている部分もあるのかもしれません。(それでも意見を言うときは言うんでしょうけどね!)
一方で彼女には発信する力もあって、それを表現する文章のセンスもあります。
ブログやツイッターではそれがよく分かるので、気になったら是非チェックしてみてください。わたしも英語が分からないなりにカースティンからの言葉を糧に毎日を過ごしています。
kirstin - Bad Weather (Official Video)
カースティンはソロ活動もしていて、これまでにEP『LOVE』を出しています。
「Bad Weather」はいじめや陰口をテーマにした曲。こには彼女の思う強さと優しさが溢れていて、曲を聞くたびに考えさせられます。
さいごに
さて、かなり急ぎ足でしたが「私の思う」カースティンの魅力を思いのままに綴らせて頂きました。
もっともっと素敵な魅力もあるんですが、今回はこのへんで。
少しでも多くの方にカースティンのことを知って頂ければ嬉しいです。
これからも彼女が発信したいこと、歌いたいことに注目して応援していきます!もちろんペンタトニックスもね!
ペンタトニックスやアカペラについても書いています。よかったらご覧ください。