最新2020年版はこちら
音楽愛好家が1年をしめくくる上で最後の大仕事…
それが毎年新たにリリースされるクリスマスソング収集!
…なーんて勝手に決めつけてしまいましたが、海外アーティストにとってクリスマス・アルバムを制作することは特別な意味をもつので、あながち間違ってもないと思う。
フランク・シナトラ、ビング・クロスビー、エラ・フィッツジェラルドなど、往年の大スターは言わずもがな、クリス・レアやワム!、マライア・キャリーなど、現在にも通じる名曲が「自然発生」的に生まれる、クリスマスソング。
もはや音楽の豊作ジャンルとも言えそうです。
クリスティーナ・アギレラやシーアなど、実力のある歌手が比較的早く制作するケースもあれば、アレサ・フランクリンなど晩年に手塩をかけて素ん晴らしいアルバムを世に放つことも。
どちらにせよ、彼らのキャリアの一区切りになるのがオリジナルのクリスマス・ソングでありクリスマス・アルバム。
さて。
前置きが長くなりましたが、今年もクリスマスソング界隈はにぎわっております。
今回は
すべて2019年新たに発表されたクリスマス・ソング
をご紹介!
クリスマスに早いも遅いも関係ない!
素敵なクリスマス・ムードに酔いしれるもよし、クリスマスにかけるアーティストの情熱を感じるもよし。
ぜひ、素晴らしい楽曲で最高のクリスマスをお過ごしくださいね。
※12月4日 新たに曲を追加しました
→12月24日にも滑り込みで新たに曲を追加しました
1、Lea Michele リア・ミシェル …Christmas in New York
人気ドラマ『glee』の出演で一躍時の人となったリア・ミシェル。
ミュージカル女優ならではの表現力とアップテンポでクラシカルな楽曲。楽しくも気品のある雰囲気でクリスマスムードを一気にひきあげます。
ニューヨークのクリスマスに焦点をあてた世界観が何とも素敵。
ブロード・ウェイ、セントラル・パークなど、わたしたちにも分かる「the・NY」なワードが満載ですぐこの曲の虜になってしまいます。
とくに「まっすぐセントラル・パークに向かって!」というキラー・フレーズにわたしは撃ち抜かれました……
リア・ミシェル、いつかディズニー・プリンセス抜擢のお声がかかりそうです。
2、ロビー・ウィリアムス… Merry Xmas Everybody ft. Jamie Cullum ジェイミー・カラム
これは満を持して…という感じでしょうか。
イギリスの奇才、ロビー・ウィリアムスのクリスマス・アルバムが堂々のリリースです。
これまた、ゲストの豪華なこと!
ジェイミー・カラムをはじめ、ヘレン・フィッシャー、ロッド・スチュアートなどディープなクリスマスにどっぷりな内容となっております。しかも2枚組!!
ジャケットもお洒落でこの時期のインテリアとしてもオススメのアルバムです。
イギリスに愛される屈指のエンターティナーのクリスマス、ぜひ堪能してください!
3、Pentatonix ペンタトニックス… God Only Knows
彼らが世界で一番クリスマス・ソングのリリースが早いのでは…。
毎年10月ぐらいに最新クリスマス曲をアップしては、ファンたちから「まだハロウィーンもはじまってないよ!(笑)」とつっこまれる…。
それがアカペラ界の革命児ペンタトニックスです。
今年もいち早くリリースした「God Only Knows 」は、ビートを抑えたミディアム・テンポな一曲。その分、豊かなコーラスラインを堪能できるので、アカペラオタクには嬉しい仕上がりとなっています。
Pentatonix ペンタトニックス… You're A Mean One, Mr. Grinch - Pentatonix
これまで聞いたグリンチのカバーでも最高レベル!!
ぜひ多くの方に聞いて頂きたい!!
最早彼らにアカペラでの不可能はないのか……絶望にも近い感動です。
♪wanana~のカースティンとミッチのツインハーモニーかわいすぎだし「So,What?」レベルでかる~くベースをこなすスコットのイケメンぶり…!
こころなしかケヴィンのビートも色っぽく聞こえてくるし、何よりマットがこんなに歌えるなんて聞いてないよバカヤロー!っていう感じで発狂してます。
ほんとカースティンとミッチのミュージカルDNAが垣間見れると正気でいられなくなる私…。どこかに同志はいらっしゃいますか?
4、Jonas Brothers ジョナス・ブラザーズ… Like It's Christmas
今年の上半期は『Sucker』がヒットチャート上位常連という、まさにジョナス・ブラザーズが象徴となった1年でした。(いまだTop 40に鎮座してるはず)
兄弟全員が人気者で実力アリ、という別の意味で<血は争えない>という羨ましいブラザーバンド。やっぱり再結成に至るまでにはいろいろとあったようです。
でも、こうやって楽しくクリスマス・ソングをプレイしてくれるところを見ると、シンプルに微笑ましいし、これからも3人でビッグ・ヒットをつくりあげていってほしいな、とおばちゃんは思ってしまうのです。
5、Little Mix リトル・ミックス… One I've Been Missing
4人組ガールズ・グループ、リトル・ミックスの最新クリスマス・ソング。
クラシカル・ポップスを意識したところは、チャーリー・プース共演の『Oops』っぽいかな。
そこにお得意のガールズ・ミッシングを織り交ぜ、自身のヒットナンバー『Secret Love Song 』のような切なさをミックスしてるところが、彼女たちらしくて好き。
安心して聞けると同時に、ラストにむかって壮大な歌唱になっていくとこもお見事です。4人の歌唱力が全員遜色ないのもすごい!
6、Timi Dakolo ディミ・ダコロ, Emeli Sandé エミリー・サンデー …Merry Christmas, Darling
大人なクリスマスソング。
ナイジェリア出身の超実力派シンガー、ディミ・ダコロと、これまた実力派のエミリー・サンデーの共演。はぁ…ため息でる。
デュエットとしては王道のサウンドでさらさらと聞きやすいですが、ところどころに熱を秘めた歌唱が素晴らしい。
いつだったか、エミリー・サンデーの声を「祈りの声」と評した評論家がいたのですが、この曲を聞いてそれをふっと思い出しました。
7、Lukas Graham ルーカス・グラハム… HERE
デンマーク出身の人気バンド、ルーカス・グラハムのオリジナル・ソング。
こころに訴えかけるリリックに定評のある彼らですが、この曲もただのクリスマス・ソングではありません。
誰かを失った喪失感をかかえたまま迎えるクリスマス。それは、いったいどのように目にうつるのか。
後悔や希望というような割りきれる感情ではなく、複雑で繊細なこころの動きを歌詞にのせながらも、一方で淡々と紡がれていくサウンドに胸が熱くなります。
8、Keith Urban キース・アーバン… I'll Be Your Santa Tonight
セクシーな声は健在。キース・アーバンのオリジナルソングです。
バックで控えめに鳴っているベルがなければ、クリスマスソングでなくともカントリーソングの名曲として通用しそう。
話はそれますが、キースは好みの声の一人。ほかにウェストライフのニッキー・バーン、ワン・ダイレクションのルイ・トムリンソンあたりがちょっと似てるかな。
まったく逆の声も好きなんだが、やっぱりセクシーさはいつの時代も必要だなって思ってだな…。
奥さまのニコール・キッドマンともお似合いで、かっこよくも微笑ましいカップルです。
9、Alessia Cara アレッシア・カーラ… Make It To Christmas
今や大物の風格も備えつつあるアレッシア・カーラ。
一度聞いたら忘れられない哀愁のある歌声は、クリスマス・ソングにもある種のノスタルジーをちりばめていきます。
テイラー・スウィフトの一推しアーティストだっただけあって、独特な世界観をポップに仕上げるのも上手ですね。
10、Kelly Rowland ケリー・ローランド… Love You More at Christmas Time
この流れるような美しさ、さすがです。
デスティニーズ・チャイルドというと、とかくビヨンセがとりあげられがちですが、このケリー・ローランドも歌手としてすごい才能の持ち主です。(でなきゃデスチャになれるわけもない…)
この頃はオーストラリア版 the Voice でコーチを務めているのが印象的で、同じく歌姫のデルタとのタッグに惚れ惚れ。
本格的なR&Bサウンドにダンスライクなビートをプラスしたこの曲は、ストレス・フリーに聞ける秀逸な一曲。ながらミュージックとしても気分があがりそうです。
11、Katy Perry ケイティ・ペリー… Cozy Little Christmas
久々に黒髪ケイティーの降臨です。…やっぱかわいいな、おい。
いかにも彼女らしいオールドポップと現代色がほどよくミックスされたMVで、もはや安心感さえあります。
ケイティーの声はそもそもが古き良きアメリカを投影している感があるので、今回のようなウィスパーボイスでしめられるとゾクゾクしますね。
ヒット曲を量産するケイティーもいいけど、最高にクラシカルで上品にお金をかけた彼女にしかできないオールド・ポップス・アルバムも聞いてみたいものです。
12、Why Don't We ワイ・ドン・ウィー… With You This Christmas
うってかわって、これでもかとクリスマスカラーをそぎ落としたワイ・ドン・ウィーのナンバー。
あからさまなクリスマスソングは苦手…という方もこのぐらいならいけるのでは。
今年は来日も果たし、日本での認知度もメキメキとつけてきている彼ら。数多あるボーイズグループ戦国時代のなかでも頭ひとつ抜けてきた感じでしょうか。今後がますます楽しみな5人です。
13、Liam Payne リアム・ペイン… All I Want (For Christmas)
タイトルにかけて<All I want for Christmas is One Direction reunion>というコメントも未だ多いです。うまい!と同時にちょっと胸アツです。
ワン・ダイレクションのメンバーは全員がソロも順調で、それだけではなくちゃんと良曲に恵まれているのがすごい。そして、それをしっかり自分ブランドに仕上げている個人の力量もあります。
今年はほぼ同時期にニューシングルをリリースするなど、未だ何かと噂されることの多い彼ら。伝説はよみがえるのかどうか…、これからも淡い希望をもちつつ楽しみに待ちたいと思います。
14、Chris Tomlin クリス・トムリン and
日本では馴染みのないジャンルが、このワーシップソング。
現代版讃美歌、もしくは讃美歌ポップス。とにかく、聞きやすいメロディーに現代っぽいサウンドをのせた分かりやすい宗教曲とでもいいましょうか。歌詞はガッツリ宗教カラーなので、個人的にはその対比も興味深いジャンルです。
クリス・トムリンは数多くのワーシップアルバムを手掛ける、アメリカのシンガー・ソングライター。テキサス州にあるオースティン・ストーン・コミュニティ教会のスタッフでもあり、精力的に活動しています。
音楽をたしなむ者として(たとえ無宗教者であっても)1年に1回ぐらいはこんなふうにクリスマスを<聞いて>みるのもいいものですよね。
15、Taylor Swift テイラー・スィフト… Christmas Tree Farm
特別テイラーのファンというわけではないのですが、それでもラストに幼い少女が一本のギターをプレゼントされるシーンには、現在の彼女の地位にしみじみと思いをはせずにはいられません。
今年もテイラーは1年をものすごい勢いで駆け抜けたように思います。ヒットソングも勿論、年末のショーレースにも例年同様に名前があがっています。
そのなかでも<You Need To Calm Down>でLGBT支持をしてくれたことが印象的。
アリアナといい、テイラーといい、やはり時代に選ばれるアーティストって自然と自分の使命のようなものに魅かれていくようにできているんだなぁと、素直に感動です。
16、Home Free ホーム・フリー ft. Rachel Wammack - "Tennessee Christmas"
ほんっといい曲だし、この素朴さとあたたかみが、Home Free のカラーとぴったりで心の底から癒されます…レイチェル・ウォーマックの声も素敵です。
Home Free はアメリカの男性5人によるカントリー・アカペラグループ。シング・オフの第4シーズンの優勝者で、ピッチの正確さ、カントリーを追求した男声アカペラとして定評があります。
また男性5人ということもあり、おふざけや和気あいあいとした雰囲気、癒されながらもどこか渋味のあるアレンジなども話題となり、コンサートは毎回大盛況です。
いかがでしたか?
毎年、趣向を凝らしたものが世にでるけれど、やはりどこか懐かしさを感じる冬の風物詩。それがクリスマス・ソングです。
街中で、車内で、パーティーで、ご自宅で…
世の頑張るみなさま。
どこかでこの音を聞きながらクリスマス気分を感じつつ、ともにさいごまでこの一年を走り切りましょう!
メリー・クリスマス!!