お久しぶりです。
ここ数か月ブログを書くことが出来ず、自分のなかでいつの間にか「音楽」も「ブログ」も完全なるまっさらな更地状態に(笑)
音楽ブログって何を書いたらいいんだっけ~ヾ(*´∀`*)ノ、という初期装備のみになっております。
過去記事を見ても、頭や目ではこう書いていたんだなと理解できるのだけど、実際に手が動かないし、それに沿って音楽も聴けない(爆)。
なのに音楽によせて文字を書きたい欲は消えてくれない。
そこで、仕方なく現在聴いている好きな音楽をざっくばらんに貼っていき、そこで改めて感じた音楽と自分の関係性など、毒にも薬にもならないことをツラツラと書いていきたいと思います。
ジャンルもテーマも、情報も時代も、何一つ関連性のない記事となりますが、音楽の闇鍋感覚で読んで頂けたら嬉しいです。まじ自己満っス(文章の癖もおぼつかねー)。
結局音楽は波長が命 編
何度だって思うのだけど、私にとって音楽は「人」と同じで、好きか嫌いかだけで判断できるものじゃないんだよな。
親しい人でも8割好きで2割受け入れられない部分があったりするのと同じように、歌い方から滲み出るものとか、逆に秘められているものとか、そういうもの込みで惹かれていくという表現が一番近い気がする。
結局は波長が合うかどうか、なのですな。
それを最近痛烈に感じたのが、アリアナ×マイリ―×ラナの『Don't Call Me Angel』、さらに言うと、それをカバーしたシティズン・クイーンのパフォーマンスでした。
Citizen Queen-Don't Call Me Angel
全体的に調もベースラインも変えないツンな曲構成が、たった一か所だけデレる(共感して頂けますか?)のが好き。私のなかで最高のツンデレ曲。
どこもかしこも聴きポイント!な表情豊かな曲もいいけれど、聴き進めていくうちに一瞬の綻びが見える曲は、聞き通した時の充足感があるように思う。ようやくその世界観を理解できた気になるというか。
私の場合、人間関係もそんな感じなことが多いので、余計にこのツンデレ曲に振り回されたいのかもしれないし、良いか悪いかは別として波長の合う曲なんだと思う。
好きな曲は?と質問されたら絶対に答えない曲だけど、なぜか無意識に聞き続けている、そんな曲。
Within Temptation -The Fire Withing
波長が合うと同等の物差しで、“好きの核”というのも同時に存在していると思う。
例えば私はジャンル問わず音楽全体が好きなのだけど、そこには無くてはならないきっかけや、確信的な理由も一緒にあるはずでして。
それは「特別に好き」とか「別腹で好き」とか他のものと比較して生まれる好きではなくて、好きの円(サークル)があったとしたら常に中心にあって、そこが突出して高いわけでも色濃いわけでもなく、ただその場所にあるだけなんだけど、その位置が自分にとってはとても大切なものだったりする。
私にとっては、それがロックなのですね。
たくさんのジャンルを聴いているし、逆を言えばロックを好まない日だってある。
でも私の「音楽が好き、の中心」はずっとロックで、それは今後もずっと変わらない。
突き詰めれば特性とか本性とかそういうものになるのかもしれないけど、久しぶりに大好きな Within Temptation のどこまでも伸びる咆哮を聴いて、その“核”を意識したのでした。
Ines South - Full Grown Woman
かれこれ半年ほど注目している今一番の推し。
認知も再生回数もまだまだ未知数だけれど、なぜか魅かれる。まぁYouTubeのプロトコルでめぐってきたのだから当然なのだけれど。
まるで2000年代初頭キラーズあたりのダンスロックを彷彿とさせるノリの良さ。ほかの曲もノリだけで作ったような(褒めてます)キラーチューンが目立ちます。
バンドではなくソロでやってるのが意外だけれど、そこがまた根暗を醸し出していて良い。知らんけど(笑)
そうそう、私のなかで陰キャが頑張って(無理をしてでも)光を浴びに行ってる姿も大切な波長の要素だ。
だからピエロ好きで、ロック好きで、グラムロック好きなわけで…簡単に直径図出来た(笑)
いつまでもロマンチスト 編
音楽の大切な要素の一つとして、聞き手への演出力というものもあると思う。
つまり「聴くとアガる」だったり「大切な人の死を思い出す」とか、そういう聞き手が曲を纏うことが出来る性質みたいなもの。
Caroline Polacheck - Sunset
まるで加工しているように声を正確に音へ当てていくスタイルが特徴的なキャロライン。
元NY発の人気デュオChairliftメンバー。
この人の音楽の演出力は異様に強力で、多ジャンルの曲を手掛けているのだけど、聞き手をその世界観に引きこむのが上手いんですよね。
そのたびに歌い方とかルックス(音楽の)も変えてくるし、ものすごく器用な方なんじゃないかなと思う。
Ren- Hi Ren
ちょっと見ないうちに、エミネム=ディランみたいになってた。
ブライトン発ロックバンド The Big Push のボーカルでもある Ren 。
正直すごく好みかと言われると難しいけれど、アコギ一本でここまで物語を構築できるのはディラン並みにすごいし、その物語に聞き手を引き寄せる口上の勢いはまるでエミネムみたいなパワーを感じた。
以前からステージでの演出力がズバ抜けてると感じていたけど、セルフ演出もここまでとは、おみそれしました。再生数からしてそろそろ世界獲りそうな予感。
Paola Guanche - Prohibido
私のなかで、自身のロマンチシズムを掻き立てられるのがスパニッシュ音楽でありロマ音楽でありバルカン音楽だったりします。だからよくブログでも書いてる。
哀愁と言えば簡単なのだけど、カラッとした表層の奥深くにものすごく湿ったものが渦巻いているのが最高に好きなんです。
歌いあげるような曲もいいのだけど、ものすごい小声でも成立する熱さというか、そういう繊細な綴れ織りみたいな構成がたまらない。あと、歌い手の人生を剥き出しにする曲というか、いい意味で曲を演じることを許さない、みたいな世界観も好きなのかもしれないです。
Paola Guanche はその絶妙な琴線を表現するのが上手くて、彼女のウィスパーボイスで音階を降りてくるときの儚さと言ったらゾクゾクしちゃいます。
ここに張りを加えるとアギレラって感じかな。
自意識過剰スタイリッシュ 編
普段は泥臭い音楽を好んで聴いていても、時に真逆な音楽で英気を養うことができるのも音楽のおもしろい魅力の一つ。だから聴かず嫌いはもったいないんだぜ。
Fleur East - Count The Ways
比率でいうとダンスファンクとかソウルポップ、モータウンってそこまでは聞かない。でもね、回数わけじゃないわけよ。
ほんと人と同じで、何度も会って他愛もない話をするのが良い人もいれば、そんなに会わなくても会ったときにハッとした発見やためになる助言を頂けたりする人もいる。
Fleur East は元 Addictiv Ladies のメンバー。ソロでは、Xファクターでの“Up Town Funk”や“Sax”が大ヒットしました。この生粋の舞台育ちみたいな、負けん気溢れるパフォーマンスよいですよね。
Kimbra - Save Me
音楽の場合何がスタイリッシュかと問われると、実のところよく分かっていないのだけど、私のなかではメインストリームの曲、または適度にリズミカルで適度にテクノ系、というだけでは弱い。
どちらかというと、聴きやすいのに世界観をバチバチにぶつけてくるこの曲みたいなものを“スタイリッシュ”と定義してしまいたくなるんだよな。
Kimbra は、Gotyeとコラボした“Somebody That I Used To Know”から一貫して変わらない、まるで彼女の頭のなかで何が鳴っているのかを見せてもらっているような秘匿性を感じられるのが好き。たぶんラナ・デル・レイとかもそういう意味で惹かれているんだと思う。
Allie X - Milk
同じくAllie Xの曲もどこか特別感を感じられるところが、個人的なスタイリッシュの定義に共通してる。
この曲なんてとてもとても聞きやすいのだけど、どことなく、うっっっすらと、ピュアすぎな狂気を感じませんか?…感じませんかね?
どことなくうすら寒い清涼感(矛盾すぎる…)が好きで、昨年の夏は狂ったように聴いてました。
音楽を語って、生きていくのだ
最近日常がインプットばっかりで、文字でも言葉でもアウトプットから遠ざかってました。
適度に疲れもしますが、やっぱり能動的に感情と言葉を組み立てていくという作業は気持ちのいいものですね。
私にとって音楽は聴くだけじゃダメなもので、かといってプレイするだけでもダメなもので、そのちょうど中間にある「聴いて、語る」というつきあい方が一番性に合っているような気がします。
今後も少しずつペースを取り戻しながら、また音楽ブログとして更新していければ。
ここまで私の長い一人語りにおつきあい頂き、ありがとうございました~!!