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【VTuber Music ②】VTuber音楽が全部同じに聞こえる人へおすすめの10曲 ~ホロライブ・にじさんじ王道編~

ブラッディ・グルービー

前回に引き続きVTuber音楽について書いていきます。

musiccloset.hatenablog.com

 

タイトルにも書いたとおり、アニメ/ゲーム/VTuber系の音楽(ネオオタク趣味?)ってどれも同じに聞こえるという人は少なくないと思います。

私自身ボカロ系や美少女系アニメ/ゲームの一部ではそう思うことがあるのですが(そこに需要があることは理解していますし、好みの問題なのですが)、当然そういった曲が全てではないんですよね。

このブログはふだん世界の音楽を中心に書いていますが、今回はそういった視点から「ふだんVTuberの音楽は聴かない」または「全部同じに聞こえて興味を持てない」という方に、私の独断と偏見で聴きやすい王道の音楽をいくつかご紹介したいと思います。

ぜひ、どんなもんなんだ~?と覗いてみる感じで気軽に聴いてみてくださいね。

ちなみに、なるべく聴きやすい流れにしたくて曲順決めるのめちゃくちゃ難航した…。どの曲もコンセプトがハッキリしているうえに個性に大きく振っているので一曲一曲が主人公すぎ(笑)でもこういう曲に振り回されるのも嫌いじゃないから楽しかったです。

 

 

王道おすすめソング

Buddy & Wilderness ‐ 叶、葛葉、笹木咲、壱百満天原サロメ、星川サラ


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Vtuber専属プロダクション「にじさんじ」を代表する人気メンバーがゲーム【荒野行動】とコラボした楽曲。ベースラインかっこよ。

歌い手はパート順に葛葉、叶、星川サラ、笹木咲、壱百満天原サロメ

とくに後述するChroNoiRの葛葉と叶のパート(間奏のラップ含む)は小慣れ感が出ていて上がります。楽曲作成の堀江晶太(Kemu)氏のアレンジもさすがの一言で、男女パートの見せ方や同じパート内でオクターブとらせたりするの、何とも心憎い。

KING - Gawr Gura×Calliope Mori (cover)


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ホロライブEN(主に英語圏で活躍する所属VTuber)の森カリオペとがうる・ぐらのコラボカバー。カリオペはプロのラッパーです。

hololive.hololivepro.com

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数年前、前述の葛葉のカバーを契機に爆発的ヒットとなった曲。

個人的にこの「King」を“Rap Queen”と“Super Girl”で歌っているのがアイディア勝ちって感じで好きなんです。二人とも期待以上のパフォーマンスしてるし。グラちゃんの無邪気な歌声、狂気に効果ありすぎぃ!!

Stellar Stellar - 星街すいせい


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VTuberとして史上初“THE FIRST TAKE”に出演した星街すいせい。

VTuberは雑談・歌枠・ゲーム配信だけしている存在ではなく、本格的なアーティストになり得る可能性を世間に知らしめました。

元イノナカミュージック所属。歌を本業にしたバーチャル活動を地道に続けた結果、紆余曲折を経てホロライブに移籍。ようやくその才能が世間に認められたすいちゃん。

歌の歌詞もこれまでの人生を表現したもの。「特別な人間じゃない」けど「歌が好きなことだけは止められず」、ならば「見つけられるよりも掴みに行く」と、VTuber黎明期に未開の道を一からもがきながらもまっすぐ進み続けた彼女の人間性が垣間見えます。

常闇トワ - Palette


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個人的にVTuberが歌う曲のなかで曲としての完成度が一番高いと思った曲です。ホロライブ4期生常闇トワが歌うオリジナルソング。歌詞も担当しています。

海外でも受け入れやすい構成やアレンジ。曲がもつメッセージにぴたりとはまっているトワちゃんの声。美麗なアニメーションPV。何もかもがカチっとはまっていて死角がありません。

ロックでクールでマニッシュ、でもはにかみ屋でド真面目なトワちゃん。彼女はバラードロックが一番似合うホロメンかもしれない。本当にいい声です。

いんたらくとふぁんたじあ - 兎田ぺこら、潤羽るしあ、不知火フレア、白銀ノエル、宝鐘マリン


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おそらくこのタイプの曲を敬遠する方が一番多いのではないかと思います。美少女ムーブすごいですもんね💦

確かにそれは否定しないのだけど、この5人の軌跡を追っていくととても感動する曲に仕上がっているので、全体的なバランスの良さも相まってご紹介しました。

ファンに向けて歌った歌なのだけど、この5人の絆は公私ともに認知されているので余計に“出会いは幻じゃないから”という歌詞がじーんときます。惜しくも一人のメンバーは2022年に脱退を余儀なくされましたが、ホロライブの人気にブーストをかけたこの“5人”の功績はとても大きいと思います。

▼ライブ映像もかわいくて泣けてくる♡♡♡


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曖昧ショコラーテ - 角巻わため 


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ホロライブ4期生角巻わためのオリジナル。

とにかく声が好き。地声はふわっとした印象ですが、歌声は何とも人を惹きつける不思議な力強さ、清涼感があります。彼女は曲のもつ個性を引き出すのが上手く、わためちゃんが歌うと生命を宿したかのように輝く曲も多いです。前述の『King (わためver.)』も非常に聴きごたえがありました。

この曲は楽曲自体もスウェディッシュポップのような軽やかで癖のあるコーラスが心地いい。この曲の世界観と素直な歌声もとてもマッチしてます。最後のコーラスもイイネ!

強風オールバック ‐ さくらみこ(cover)


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私の最推しであるさくらみこが歌う「強風オールバック」のカバー。ほかの曲とは一線を画すこの中毒性。さすがです。

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この手の曲はキャラクターの背景が知っているとリスナーは親和性をより感じることができるので、いいところを突いたカバーじゃないかな。昔でいうとオザケン、現代だとmeiyoの曲みたいなね。

2023年5月現在、約一週間で300万再生目前の驚異の伸びを見せている鬼リピソングです。

ブラッディ・グルービー - ChroNoiR


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にじさんじの“絶対的黄色い声担当”と言えばこの御二方。葛葉と叶のユニットChroNoiRでとくに好きな曲。5月現在1400万再生。

この二人はとにかく地声から歌声の切替えに、背負ってる人間性(≒キャラクター性)がちゃんと地続きになっているのがすごい。ふだんゲーム配信しているときの声で、そのまま歌うのって逆に難しいことだと思う。ほとんどの人は歌声と地声には境目があるから。だからといって歌に向いてない声とか訓練されてない声ってわけでもない。だから圧倒的に聴きやすいんですよね。

欲を言えば最低限の音しか使わないシンプルなサウンドなので、このアレンジを豪勢にしたクラシックバージョンも聴きたい。キャーキャー(棒)

Reaper vs. Sheep Ouen ver. ‐ 角巻わため×森かりおぺ


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前述の角巻わため×森かりおぺのコラボ曲。

さすがのカリオペラップで着火直後、すかさずジャパニーズボイス全開のわためラップで曲のような緩急あるダウナー味を醸し出しているのがおもしろい。わためは吟遊詩人キャラということもあり、音楽に関してはよりアグレッシブなところがかっこいいです。

間奏パートもすごくオシャレでチャラさとヘラさが共存しているの、すごくいい。この手のラップナンバーは海外ではあまり聴けないので、この機会に前向きな脱力ラップが増えてほしいな。

AZKi ‐ いのち


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星街すいせいと肩を並べるホロライブ歌姫のAZKi(アズキ)。すいちゃんが世界観を歌うことが得意なプロだとしたら、あずきちは内なる心を歌うプロ。

とくにこの曲は彼女本人にとってもファンにとっても大切な曲。VTuber“Azki”としての(なかの人という意味ではない)寿命や生き方を赤裸々に歌っています。

半分リアルで半分バーチャルな“VTuber”という存在は、リアルな私たちにとって一体何者なのか。何をもって生きているとして存在していると言えるのか。そんな不思議な感覚と感動を与えてくれる曲です。

VTuber 音楽の傾向

天球、彗星は夜を跨いで (Still Still Stellar ver.)

オリジナルかカバーかはさほど問題ではない

歌ってみた世代が曲を創り歌っているので、自分のバズった曲がオリジナルかカバー(歌ってみた)であるかは、さほど問題ではない印象を受けます。

詳しい利益うんぬんは不明ですが、文化面から見ると「カバー上等」な姿勢は歓迎したいところです。

世界観やコンセプト先行の曲が多い

半分キャラクターであるが故に、これは大きい要素です。宇宙だったりエレクトリカルだったりファンタジーだったりダークなクライムものだったり……。

逆に四畳半フォークのようなリアルを貪るような音楽は敬遠されているように思います。色々なジャンルの曲が歌われてはいますが、ギター一本、ピアノ伴奏オンリーの曲は見つけるのが難しいぐらいです。

ライム重視の傾向が強い

歌詞の内容や文脈の是非より、韻ふみや頭に残りやすい歌詞が重視される傾向があります。ライム重視であってもメッセ―ジ性のあるラップ要素ならば聴きごたえもあるのですが、かなり捻った感受性の歌詞をぶつけてくるので一聴してそのメッセージを掴むことは万人には難しいと思います。

現代の曲全般に言えることですが、第一印象で勝負する音楽シーンになっているのは間違いなく、これには賛否ありそうです。

マイヒストリーを曲に乗せやすい

生身の人間がマイヒストリーを歌うというのは、ある程度の知名度・説得力がないと難しい面があるかもしれません。同じリアルな人間であるが故に、リスナーはそこにシビアな壁を設けます。

その反面、VTuberという「半分キャラクター」という存在の彼らのヒストリーは、まるでアニメや漫画のキャラクターの生き様にすぐ没頭できるように、一つの物語として心に届きやすい傾向があります。それどころか「キャラ」であるが故にドラマティックな演出をしても白けることなくその世界に没入できます。

同じイノナカ組からホロライブに移籍するすいちゃんとそれを見送るAzkiのデュエット。数年後同じホロライブで邂逅を果たした奇跡にファンは感涙ものでしょうな…


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おわりに

音楽もそうですが、趣味と言われる分野は「まずは知る」ことから始めないと、その違いや特性、そして良さも感じることができないものですよね。

だからこそ私は世界の音楽をジャンルフリーで聴きたいと思い、実際に聴いてきて、こうして今ブログを書いています。

そして今回新たにVTuberの音楽を知ることができ、彼らの音楽に対する思いを知ることができて、本当に良かったと思っています。

今後も知る機会を大切に、好奇心を衰えさせず、好きな音楽をずっとずっと、もっともっと増やしていきたいと改めて感じました。

 

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Tumblr やってます

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時間などの都合でブログにまとめられない音楽の紹介&感想を日本語orテキトーな英語で呟いてます。

ほかの趣味(ピクセルアート、バイオハザード関係、各カルチャー)でもとっ散らかっていますが、ブログ内は #今、好きな音楽 でまとめていますので、良かったら遊びにきてくださいませ~

 

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ここまでお読みいただきありがとうございました!

今後も色々な音楽を聞いてブログに書いていきたいと思いますので、お時間があるときにおつきあい頂けたら嬉しいです!

 

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