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MONO考えHITO感じる 世界の音楽紹介ブログ

【音楽の常識を疑ってみる】一つじゃない音楽の形。時にはいろんな視点から変わった音楽を聞いてみよう。

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「正攻法の形」を崩した音楽、たまに聞きたくなることありませんか?

 

ヒットチャートの音楽を聞くのも楽しいけれど、音楽の形は多種多様で千差万別。

 

こちらの記事では、普段の音楽とは一味違った音楽の形をご紹介します。

発想が素晴らしいことと同時に、停滞を感じる今の時代に何かのヒントをくれるような、前向きな気づきを与えてくれる音楽を集めました。

 

 

 

 

様々な音楽の形

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音楽という概念を一度ふりはらって【音の連なり】に耳を傾ける……

きっと、音楽が伝えるもの、音楽で伝わるもの、様々なことが見えてくるはずです。

 

発明と音楽


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鋼鉄の玉を使って演奏するオルゴール楽器 “Marble Machine”

斬新なアイディア、そして緻密に考えられた楽器設計でとても話題になった動画です。

 

Marble Machine

Marble Machineを操るマーティン・モーリン氏がメンバーである Wintergatan ウィンターガタン は、音楽と技術そして発明や創作をテーマにしたスウェーデン出身のフォークトロニカバンド。

Wintergatan

ほかにも独特な楽器にパーカッションとしてタイプライターを使うなど、ユニークで独創的な音楽を聞くことができます。

ちなみに Wintergatan とはスウェーデン語で「天の川」。

 

音楽と発明という一見すると結びつきにくいものでも、このような確実に新しい何かが生まれると、これからの音楽の可能性にも期待が高まります。

とくにスウェーデンは常に前衛的なアーティストが生まれているので今後も要注目。

 

ゴミと音楽


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ゴミを楽器に…というコンセプト動画はこれまでにもたくさんありましたが、

こちらの動画はパーカッションのみ、そしてそのビート音に並々ならぬこだわりを感じさせるプロフェッショナルな動画です。

 

とくにお菓子箱の厚みや奥行で生まれてくる音の高低差や反響のこもり具合など、細かな点にも耳がいき何度も聞いてしまいます(笑)

叩かれたビスコ(赤箱)の歴史や黄金の味の使いやすさなど考えることも様々…

 

ゴミ楽器でも専門性を持たせこだわりを追求すると、こんなにプロフェッショナルな音楽を奏でられることが分かった興味深い動画でした。

 

二次創作と音楽


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ネット界の歌い手 しゃけみー さんによる『アンパンマンマーチ』のカバー。

ただし“絶望的状況で歌う最期ver”です(笑)

メロディーにポリフォニー(メロディーが二つ以上で進行する)的な動きをつけることで変調の違和感を感じさせないカバーになっています。

 

YouTubeのコメント欄はこの曲にインスパイアされたストーリーで埋め尽くされています。

など、出るわ出るわの妄想大喜利でも何だか全部、ちゃんと絵が浮かぶんですよね…(笑)

 

そして案外こういう視点から新しいものが生まれたりする。

YOASOBI の活躍のように、二次創作からヒントを得てそれを「次世代のオリジナル」に昇華していく音楽の動きにも注目です。

 

動物と音楽


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ベルーガの前でサックスを演奏するおじいさん。

ベルーガは頭をふって興味を示していますね。う~~ん、何ともかわいらしい!

 

ベルーガが頭をフルフルしているのは「エコロケーション」といって超音波で様々な情報を受信する動き。

このエコロケーションについてはまだ分からないことも多く、実際にベルーガがどれぐらい「音楽」を理解しているのかは不明だそうです。

しかし一説によると言葉や文字を覚えたりするケースもあるということなので(!)、もしかしたらいつかベルーガたちとライブを楽しめたりする日が来るのかもしれません。

東海大海洋学部 村山司教授のインタビュー。とても興味深い。

style.nikkei.com

 

同じく知能指数が高いと言われている陸の動物、象さん。

こちらの動画ではアーティストの Paul Barton ポール・バートン 氏がドビッシ―の『月の光』を、一頭の象の前で演奏しています。


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静かな瞳で耳を優しくパタパタしながら、ピアノの音色を聞く象さん。

相手を怖がらせないよう、繊細なタッチで鍵盤を弾くポールさんの優しさも感じられる何とも贅沢な映像です。

 

初心者に分かりやすい「ピアノの弾き方動画」でも有名なポールさん。

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動物であれ人であれ、常に他者に寄り添う温かな気持ちが音楽を通じて象たちにも伝わっているのかもしれません。

 

異文化理解と音楽


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ロシア生まれ日本(関西)育ちというYouTuber、ピロシキーズ(ブラス(グレーのパーカー)、アレクサンドラ)によるロシア国歌。

海外の国歌の歌詞ってあまり意識することがないのでは?というブラスの発案のもと録音されました。

注)二人は歌手ではありません

 

確かに海外の国歌の翻訳は目にするけど、それを実際に日本語で歌ったものは珍しい。

ロシアの国歌はもっと勇ましい歌詞だと勝手に思っていたので、外よりも内への希望を意識した歌詞に大きな驚きと発見がありました。

 

ピロシキーズのチャンネルはド下ネタだったり、かなり尖った企画もしていますが、この音楽のように鋭い視点をもって国家間のあれこれや政治について冷静にトークを展開するのも魅力。

とくにこちらの動画はブラスの目指す、日本と海外の国のつながりについてしっかりした考えを話していてとても共感できました。


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見た目は海外だけど中身は日本だからこそ両者のためにできることを、という視点が新しい。

ミックスとはまた違った方法で相互理解の形が広がりそうです。

 

動画内で話されている文化と文化のぶつかり合いについてですが、

善悪がないからこそ難しい問題だし、国と国が近くなったからこそ間違いなくこれから日本で問題になってくるテーマだと思います。

だからこそ緩衝材になる人材を、という現実的かつ思いやりのある姿勢がいい。

ちなみにブラスはゲイで二人はカップルではありません。この「悪友」って感じも好きさ♡

almostjp.com

いつの時代でも民間レベルの相互理解はあきらめたくないと、改めて思わせてくれる音楽の使い方でした。

 

おわりに

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音はいつから音楽として私たちの耳へ聞こえてくるのでしょうか。

 

 

音階ができたとき?

 

人間の耳に馴染む波長で聞こえたとき?

 

 

例え一音であっても耳に不快な音だとしても、そこに「感じたい」「届けたい」という気持ちがあれば、

それは音楽と言っていいのかもしれません。

 

 

日常にひそんでいる【音楽の素】になる音の連なり。

 

意識して探してみるのもおもしろいのではないでしょうか。

 

 

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ここまでお読みいただきありがとうございました!

今後も色々な音楽を聞いてブログに書いていきたいと思いますので、お時間があるときにおつきあい頂けたら嬉しいです!

 

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