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MONO考えHITO感じる 世界の音楽紹介ブログ

【VTuber Music ①】ホロライブの音楽と さくらみこ にハマってしまった話

花月ノ夢

今回はちょっと番外編。

このブログでも何回か書きましたが私はハロプロという“生き方”にとても大きなエネルギーをもらってきており、所謂“アイドル”という存在が好きな人間です。

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『アイドル』という言葉自体には肯定できない部分もありますが、それは第三者が勝手に定義するレッテルの嫌悪感からくるもので、彼/彼女たちの存在には幾度となく助けられてきたのは疑いようのない事実。

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今回、そのパワーを史上最大に使いたいと思わせる「推し」に出会いました。そしてここでも「声」や「音楽の感性」というものが私にとって非常に大きな「ハマる理由」となるのを再確認しましたので、こちらのブログで少しお話したいと思います。

 

 

ハマるとは思わなかったVTuber

サクラカゼ(Instrumental)

一応最初に断っておくのですが、私は本来オタク気質ではあるもののハマる対象は一般的でもアンダーグラウンドであっても気にしない人間です。好きなものは好きだし“カルチャーの世界”そのものが大好きなので。

ただこのVTuberという存在については「すごいなぁ…」とは思っていたものの、自分がハマる対象になるとは思っていませんでした。

それが今、VTuber Music についてブログで書くことになろうとは…

 

ホロライブの“さくらみこ”

私を沼らせた存在。それがホロライブプロダクション所属のさくらみこ(通称みこち)です。

hololive.hololivepro.com※ホロライブとは…Vtuber専門のアイドルプロダクション。現在は54名(日本/海外含む)のアイドルが所属しており、同じVtuber専門プロダクションの“にじさんじ”と二大勢力の会社として知られる。

所属タレント33人がYouTubeチャンネルの登録者数100万人超え。近年のジャパニーズカルチャー、及び消費経済にも大きな影響を与えている。

みこちにハマった経緯についてはうまく言葉で説明できる気がしないので、きっかけとなった動画を順番にご紹介させてください…💦

 

ピュアすぎる音楽感性

みこちは確かに声がかわいいのだけど、私が「んっ…?」と思ったのはそこではなく、この声をもってして音に対して独特で純真な感性を感じたからでした。

GTA(ドライビングアウトローゲーム)で、一曲歌い切るまでリスナーの妨害から逃げるという企画中、Adoの「阿修羅ちゃん」を熱唱。


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なぜか聴いてるだけで自然と笑みor笑いがこみあげる(笑)

間奏部分の「♪ドゥルルルッ、ドゥルルルッ、タンタンたぁーらんターンっ」と飾りげなくはじける感性に自分でも不思議なほど惹かれました。「上手く歌おうとしない歌唱」を久しぶりに聴いた安心感と、感じたままに歌いまくることの大切さに、大げさかもしれませんが本当にハッとさせられたんです。

今、プロでなくともみんな歌が上手いと思います。だからこそ、そこには無意識に(これが厄介)「このレベルぐらいには歌わないとな…」っていう一定の緊張感があると思う。みこちにはそれが皆無で、だからこんなに心が動いたのかもしれません。

 


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マウスでタイミングをはかりトロンボーンを演奏させるリズムゲー。ゲーム音の「ぶおぉ」という音が鳴り、みこちがおならをしたと勘違い(もちろんネタ)したリスナーへ捧げた「ちがうもんの歌」。

笑えるのはもちろん、きりっと「ちがうもんの歌!」とセルフ演出できるのもすごい。生配信でとっさにやったわりにちゃんと替え歌が完成すのるも音楽に対する感性が確立してるんだなーっと思ってしまう。まぁ、聴いてると脳みそ溶けますが、、、。

 


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未だかつて誰がダースベーダ―のあの曲に「コッペパン」というパワーワードをのせようとしただろうか…。けど、聴いてみると確かに音楽のリズムと言葉の音が合ってる。私こういう唯一無二の感性を持ってる人、好きになっちゃうんです。

 

圧倒的いじられ役

こんな感じなので、ホロライブメンバーのなかでも圧倒的にいじられ役orオチ役のみこち。やることなすことポンコツが滲みでてしまうので「PON」とも称されます。

逆に言えば必ず撮れ高が生まれ、さらには先輩ながら優しい性格ということもあり、色々な企画にも呼ばれます。

五目並べ対戦で瞬殺


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五目並べでこんなに瞬殺される人……愛しすぎませんか。

 

▶伝説の加湿器事件

加湿器に水を入れずに加湿されると本気で思っていたみこち。心配になるレベルですが、それが無邪気な笑いに転化されてしまうのもみこちの人間力


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ポンコツだけど努力家、信念は曲げない

ハートオンライン

今ではYouTube登録者170万人を超える人気Vtuberアイドルですが、5年前のデビュー当時はなかなか人気が出ず、さらには事務所の複雑な問題もあるなか、人気の既存メンバーと比較し涙することもあったみこち。

さらに子どもの頃に、この特徴的な声や舌足らずな滑舌でいじめられたこと、夢を否定されあきらめた過去もあったようです。

ここでは割愛しますが、この孤独な部分やそこで踏ん張った頑張りがあるからこそ、今の“いじられてもアイドルでいられる”彼女になったのかなと思います。

▶5年ぶりの頑張りを最後の30秒にまとめたShorts動画

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好きなものがなかなかに特殊な趣味で(ここではふせます)「この趣味はアイドル像を壊してしまう」「でも好きなことは曲げたくない」「でもそんな自分ごとアイドルとして認めてもらいたい」という気持ちに葛藤していたみこち。

今ではその趣味もおおっぴらにし、好きなものは好き!良いものは良い!と自信をもって伝えているみこちは、本当に努力家でたくさんの気持ちを知っている人だなと思います。

 

さくらみこの歌

前置きが長くなりましたが、そんな彼女の歌う曲をご紹介します。

ホロライブには“星街すいせい”はじめ、プロ級の歌唱力をもったアイドルも在籍しています。

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そんななか、みこちは特筆して「歌が上手い」メンバーではないかもしれません。けれど私はなぜか彼女の歌声に惹かれ続けています。

 

ユキトキ 歌ってみた【1周年記念】


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4年前の歌ってみた動画。歌詞が当時のみこちにぴったりでジーン。

つくづく声って“その時の自分”を映す合わせ鏡のようだと思います。

かわいい声は変わらない。でも技術力うんぬんではなく、自信をもっていいか分からずに奮闘しているか細い声。声や発音って、日々の生き方や重ねてきた感受性で変わるんものなんですよね。

 

▶サクラカゼ


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さくらみこ最大のヒットソングにして彼女の代表曲。だんだんと自信をつけ、リスナーとの絆も強くしていったみこちの第一章を締めくくる感動的なアップソングです。

注目したいのが声の変化。『ユキトキ』と似た印象の曲ですし極端に声が変わったわけでもないのに、明らかに発声の瞬発力や張りが違います。

アイドルは「ファンを大切にする」。もはやこのスタイルが当然すぎてこの言葉に特別な感慨は湧きませんが、みこちの場合、本当に長いことリスナーが彼女のモチベーションを支え続けた過去があり、ホロライブのなかでも互いの絆が強固なイメージがあります。

普段は互いにプロレスしまくり爆笑している間柄ですが、コメントやチャット欄を見ていると、35P(みこちファンの総称)は異性としての推しという感情以上に、みこちという人間性に尊敬を抱いている気がします。私もそうです。

MVのなかにある“好きなものを、好きでいてください”というコメントが本当に感動的。みこちは本当にリスナーに感謝してると思う。

 

▶誇り高きアイドル


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私がアイドルという言葉が苦手な理由と、“アイドルなんかという言葉はこの世で一番大嫌いだ”という歌詞。それが意味することは同じなんです。だからこの曲が好き。

歌や踊りがズバ抜けて上手くなくても周囲を惹きつける人は確かに存在していて、みこちのひたむきな姿勢は、そんなアイドルの条件にピタリとはまっています。

 

▶わたしの一番かわいいところ #Shorts


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これさ…オタクとか二次元とか関係なくただただかわいくね?私はみこちの一生懸命で的を得たダンス、好きです。

 

▶アニマル cover


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ホロライブのガチプロ、星街すいせいとデュエット。

配信でもそれ以外でも声の相性がものすごくいい二人。ビジネスと称したmiComet(みこめっと)というユニットを組んでます。ボカロ全開の曲もよきよき♡

 

▶Stellar Stellar - miComet ver.


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星街すいせいの代表曲『Stellar Stellar』をmiCometでカバー。同じ曲、同じダンスなのに、捉え方も表現もそのベクトルが180度違う二人(それを視聴者に感じさせる高度なバーチャル技術も凄い)。

すいちゃんの独立した圧倒的な歌唱力に、優しく透明な高音のみこちの声が重なって何とも心地いいです。お互いに目指すもの、もっている特性があまりに違う二人だからこそ、こんなに相性がよく信頼し合えるのかもしれませんね。

 

エリートなさくらみこ。とVtuberの影響力

さくらみこはポンコツであるが故に(?)、自己紹介に「エリートな巫女、さくらみこです」という定型文があります。けれど、ホロライブメンバーの多くがオーディション勢であるなか、みこちは唯一スカウトでホロライブに所属しており、エリートの名前も伊達ではないのかもしれません。

また、現在はVTuberとして東京観光大使も担っています。


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さらに地上波のテレ東音楽祭にも唯一のVTuberとして出演。


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冒頭でも触れたように、これらの偉業(?)はさくらみこやホロライブ自体の人気が理由であると同時に、VTuberの存在自体に大きな経済効果が期待されているからでもあります。

半数以上のメンバーに100万人の登録者がついているということは、例えガチ勢ではなくとも彼女たちのグッズやイベントにお金を消費したいという「一般層」が存在していることを示唆しています。なにもVtuberを推すことは“マイナー”でも“新感覚”でもなくなっている、ということです。

さらには贔屓目を抜きにしても、このバーチャル技術や新しい表現の自由は、文句なしに世界へ誇れるコンテンツ。

この「新しい表現の自由」については、別ブログにて文化面から真面目に詳しく書いていきたいと思っています。

 

さて(音楽ブログにも通ずることがあったとはいえ)長い推しトークにおつきあい頂きありがとうございました!

次回はほかの VtuberMusic をご紹介しながら、今後の音楽の可能性と人間の声のもつ可能性についてお話しします♡

 

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ここまでお読みいただきありがとうございました!

今後も色々な音楽を聞いてブログに書いていきたいと思いますので、お時間があるときにおつきあい頂けたら嬉しいです!

 

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