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MONO考えHITO感じる 世界の音楽紹介ブログ

声フェチ女が完全なる独断と偏見で 声が魅力の歌手を選んでみた 女性編 

 

こんにちは。よあけのアラームです。

いきなりですが、ブログタイトルに「声フェチ」と称している通り、わたしは人の声が好きです。

とくに「歌声」が好きで、ときにはずっと聞いていたくなるぐらい色々と考察しちゃったり。たぶん感覚的にカフェとかでよくある「人間ウォッチング」に近い。声だから目には見えないけど「観察」しちゃう感じ。

 

どんな感情で歌ってるんだろう

どうしてこの響きで歌うことにしたのかな、とか。

 

そんな「歌声」というものの魅力にとらわれてしまった私。

今回は、そんな声フェチ女が「イチオシ」する声が魅力のボーカリストをこっそりまとめてみました。

わたしが魅かれる声を選んだだけなので、声の質に偏りはあるかもしれませんが、せめて素敵な声、もしくは素敵な音楽の出会いにつながるように、しっかりおブログしていきます!

 

でも、そもそもいい声や悪い声っていうのは存在しないと思ってる。まさしく「みんな違ってみんないい」ってやつですね!

ニッチなテーマですがどうぞお時間あるときにおつきあいください。

 

 

1.Kirstin カースティン(PENTATONIXメンバー)

 


[Official Video] Rather Be - Pentatonix (Clean Bandit Cover) 

 

わたしが声フェチだと自覚したのは彼女の声がきっかけでした。アカペラグループ PENTATONIX のメンバー、カースティンです。

 

musiccloset.hatenablog.com

 

初めて聞いたときは何とも思わなかったけど、何度も聞いていくうちに彼女の「声の表情」の虜に!

普段は直線的でわりとはっきりとした声をだすカースティンですが、低音のときには声の奥行が増し、深い響きに変わります。

そうかと思えば、高音になるとファンキーな色になり、かなりエモーショナルな響きに。そして高音・低音ともに時折かすれるセクシーさが垣間見えるのもツボ。

この曲はとくにその変化が顕著です。たまたまリードをとってますが、コーラス担当のときはさらにその色が透明に変わったりもして、とにかく飽きない。その声を聞くたびに新たな発見がある魅力的な声の持ち主です。

彼女のおかげで(?)自分がひとの声に並々ならぬ関心を寄せていたことを自覚しました…。

彼女のせいで(?)今やあやしい声フェチ女と相成ったわけであります…。

ありがとう、カースティン!!

 

2.Ofra Haza オフラ・ハザ

 

The Prince of Egypt (1998) - Deliver Us Scene (1/10) | Movieclips 

 

これは衝撃的だった。

イスラエルの女性シンガー、オフラ・ハザです。大変残念ですが、すでにお亡くなりになっています。

劇中ではモーセの母親役として、壮大な曲を見事に歌い上げました。

 

オフラ・ハザは、イスラエルで最も成功した女性アーティストと言われています。

トラディショナルな自国の音楽を現代ポップスと融合。代表曲の『Im nin' alu』は全英チャートの15位にランクインするなど世界的な人気になります。

 

情感たっぷりに歌っているのに、軽やかで自由自在な声色。

決してやりすぎていないのに、しっかりと記憶に刻み込まれる声の響き。

この曲のラスト、彼女の歌う “Deliver Us” という一節はアレンジの素晴らしさもあり、わたしにとって一生忘れることのない一節となりました。

 

ちなみにこの映画『プリンス・オブ・エジプト』も超オススメ! 

 

宗教的解釈は過去の研究のため偏りがありますが、単純にアニメミュージカル映画としては私史上、未だナンバー1の作品です。

どの曲も素晴らしすぎた。

 

3.  Lenna Kuurmaa レナ・クールマー(Vanilla Ninja メンバー)

 

Vanilla Ninja - Cool Vibes (Switzerland) Live - Eurovision Song Contest 2005

 

予想はしていたけど、公式がユーロビジョンのしかなかった。後述しますが、残ってるのがこれっていろんな感情がこみあげてくる…。

 

2000年代初期に活躍したエストニアのロックバンド  バニラニンジャのメンバー、レナ・クールマー。

このバニラニンジャ。かなり紆余曲折あったバンドで、需要はあったはずなのにイマイチ伸び悩んだまま終わってしまった、わたしにとって何とも「歯がゆい」思いの残るアーティストです。

 

まずもって超絶美少女バンド。

その彼女たちがギターをかき鳴らし(実際はどうだったかという問題もあるけど)、ロックする姿は当時ヨーロッパでもかなり話題となりました。

しかし、マネージングや周辺環境に恵まれず 、作曲家の不正(担当アーティストのCDを大量購入)やユーロヴィジョン代表選出における国家間のやりとり(エストニア出身なのにスイス代表…)に巻き込まれて、ゴタついてしまいます。

かなり画期的なバンド構成だったし、曲もキャッチーなポップロックとして手ごたえがあったように見えたんですが、2008年以降目立った活動はしていません。(SNSは動いてるみたいだけど)

わたしはけっこう彼女たちに肩入れしてしまっていて、大好きだった。

だから、このレナの声がまるで悲劇のヒーローのように聞こえちゃう。普段はハスキーなんだけど、一瞬の声のキラメキとか胸が苦しくなっちゃうんです…。影があるのに決して屈しない、視聴者が味方してしまうダークヒーローみたいだなぁって思ったり。

曲自体は良かったし、年を追うごとにちゃんと成長していたから、必ず「本物のバンド」になったはず。

もしかして彼女たちがうまく時を重ねて大成していたとしたら、今頃アベンジャーズのテーマソングなんかも歌ってたかも…とか、映画見ながらふと思いだしたりしちゃうんですよね…。

 

そんな未練を引きずらせる、わたしにとって懐かしい、そしてあきらめきれない存在の声。ほかにもいい曲たくさんあるので、気になった方はチェックしてみてくださいませ。

 

When the Indians Cry

When the Indians Cry

  • ヴァニラ・ニンジャ
  • ポップ / ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

4. Tiffany Young  ティファニー・ヤン

 


Tiffany Young - Remember Me (from Disney’s “COCO”)

 

少女時代のメンバーだったティファニー。今は主に故郷のアメリカに拠点をうつして精力的に活動しています。

この、コケティッシュなんだけど、懐の深い声に魅力を感じちゃう。普段は愛嬌たっぷりなのに、音楽に対してはとっても真面目な姿勢も好きなんだな。

 

かわいらしさもありつつ、大らかで包み込むような母性が魅力の声。裏声やハーモニーも穏やかで優しく歌ってくれます。

これでめちゃくちゃ声量があるっていうのも彼女の武器。コンサートでも彼女の伸びやかな声はメンバー随一でした。

これからも活躍が楽しみなアーティストです。

 

5. Jade Thirlwall ジェイド・サールウォール(Little Mix メンバー)

 

Little Mix - Little Me

 

リトル・ミックスのメンバーからジェイドを。最初のパートを歌い出す子がジェイドです。

今や世界ナンバーワンのガールズグループとなったリトル・ミックス。

全員リードをとりますし、そのなかで彼女が一番歌のうまいメンバーかというと、そういうわけでもないのですが、なぜか昔から凛とした声の響きに耳がいきます。

声は特徴的じゃないんだけど、ブレないしっかりした響きを勝手に耳が聞き分けてる。

もしかしたら中性的なイメージを彼女の声にみているのかも。声の高低じゃなく、歌で目指すものがはっきりと聞こえるような、一本芯のとおった感じがたまらないのです。

その一方で表現力も素晴らしいので、ついついジェイドの声には感情移入して熱くなっちゃいます。 

 

6. Alison Krauss  アリソン・クラウス 

 

Alison Krauss & Union Station - Paper Airplane

 

今やカントリーの大御所アリソン・クラウス

もちろんピュアに聞こえるし天使のような声なんだけど、聞いていて切なくなるし何だか胸が痛くなる。こういう哀愁ある曲だと特にそれが顕著ですね。簡単に「きれいな声」とは言えなくて、はっとする痛みがある。

 

彼女の声を聞いていつも思い出すのは、幼いころに見た世界民話のアニメーション。

アメリカの話で、その頃は舞台がどこだなんて気にもしなかったけど、確かにわたしの心のなかに存在する「アメリカのイメージ」をくすぐるのです。

いわゆるファースト・インプレッションですね。

アニメの題名さえ思い出せない今では、見たことあるわけのない19世紀アメリカの景色が頭のなかに浮かび上がります。

 

それにともなう傷や悲しみも同時に思い出させるのがアリソンの声です。

過去に戻れないことへの単純で複雑な悲しみ

そのときおかした小さな過ちやどうしようもない決断

不条理に叫びたくてもそれが出来ないちっぽけな自分…

 

そんな破片のような苦い記憶を遠ざけてしまうのではなく、まるで昔の写真を眺めるように、愛おしんで慈しんで「もういいんだよ」と引き寄せるような慈愛が伝わります。

 

たくさんのアーティストとコラボしていますが、そのどれもが名曲だし互いにマッチしてるし、世界広しといえどその柔軟さにおいて本当に稀有なアーティストだと思います。 

Raising Sand

Raising Sand

 

こちらも非常に素晴らしいアルバムでした。

互いにリスペクトにあふれる素晴らしい一枚です。

 

 

いかがでしたか?

実は男声編もまとめてやるつもりでしたが、さすがに長くなりそうなので一度しめることにしました(笑)

というかまだまだいるし、まだまだ語り足りない…というのが本音!!

 

あるときは声を武器に、そして心のよりどころとして生きているボーカリストたち。

そんな一人一人の大切な声が、1曲でも多く素晴らしい楽曲に巡りあい、わたしたちの耳に届いてくれますように…

 

また次回、男性編もよかったらおつきあいください!