タイトルのままの記事です。
それ以上でも以下でもなく月並みな内容かもしれませんが、今回はこれだけに焦点をおいて、いつも通りおブログしていきたいと思います。
いま、個人的なこころのバランスをとるのも難しい状況ですよね。
現状も不安だし、未来の生活も不安。不安どころかもう目の前にその恐怖が差し迫っている方たちもいます。
自分ひとりじゃ抱えられないことばっかりで、夜眠るのが怖いときも…。
わたしは最近、眠るまえには「よし、今日も生きれた」、朝起きるときには「よし、今日も生きよう」と確認することがいつのまにか癖になりました。
生きてる限り、生きていきたいわけだし、その理由があるならそれは前向きな方がきっといい。
たとえこの先どんな未来になったとしても、何かが、ほとんど、全部変わってしまったとしても、さいごには前をむいて歩いていきたい。
そのために、今はじっと耐え、こころと体に栄養をためていこうと思っています。
少しでも似た気持ちの方へ読んで・聞いていただけたら、と思います…
1. MISIA…「明日へ」
中国の歌番組「歌手2020」に、日本人アーティストとしてMISIA(ミーシャ)が参加しています。
放送当時は中国が被害の中心だったので、MISIAほか台湾などのアーティストも中継で参加。
東日本大震災の復興ソングとして書かれた「明日へ」。
MISIAの歌声は「一起加油」(いっしょに頑張ろう)という言葉とともに、中国、ひいては世界中のリスナーに届けられました。(この番組自体、世界規模の視聴者がいるので…)
一応バトル形式をとっている番組で、MISIAはこの曲で1位を獲得しました。
けれど何より、まるで魂を削るように歌うMISIAの渾身のパフォーマンスに胸を打たれた人が多いのではないかと思います。
わたしはこのMISIAのパフォーマンスのおかげで目が覚めました。
それまでは怒り、恐れ、悲しみ、疑心暗鬼……ネガティブな感情だけをひきずる毎日でしたが、少しずつ漠然とした不安や闇のようなものが消えていくのを感じました。
そして世界中で、日本中で第一線で闘っていらっしゃるすべての方たちに感謝する気持ちの方がずっとずっと大きくなりました。
みんな、自分が置かれた立場で頑張っている。踏ん張っている。
わたしにできることは、自分を守り、家族を守ること。だからそれを一生懸命やる。
素直に、シンプルに、そう思えるようになりました。
相変わらず問題は山積み。
これを聞いたあとでも、日々のニュースに歯がゆい思いをすることもたくさんです。
でもこのパフォーマンスを聞くのと聞かないとでは、こころの芯のような、人としてのありようがちょっと変わるんじゃないかな、とそう思います。
ちなみにMISIAはこの番組において、毎回すばらしいパフォーマンスでした。とくに初回『逢いたくていま』2回目『銀の龍の背にのって』9回目『アイノカタチ』はおすすめです。
逢いたくていま
銀の龍の背にのって
アイノカタチ
ファイナル出場後は惜しくも5位敗退でしたが、最初から順位関係なしに出演を決めていたはずです。さすがMISIA、すべての回に魂が宿っていました。
こちらはMISIAが出演した全11回のステージのダイジェスト版
2.PENTATONIX(ペンタトニックス)…「Hallelujah(ハレルヤ) 」
祈りや信仰は、究極の生きる手段かもしれない。
レナード・コーエンの難解といわれるこの歌詞も、いまは多くの人のこころのよりどころになっているでしょう。
ジェフ・バックリーのカバーも有名ですが、今回は力強いペンタトニックスのバージョンをご紹介します。
ペンタトニックスはそのアレンジ力に定評があります。
この曲も厳かな冒頭パートにはじまり、壮大な大サビを迎え、また厳かに音楽を閉じていく展開で、あっというまにリスナーを曲の世界に誘っていきます。
とくにベースのアヴィの声は一貫してその荘厳さを保っていて、緊張感とあたたかみの両方を与えていて素晴らしいです。
レナード・コーエンは聖書から歌詞のインスピレーションを受けているとのことで、その真意は無宗教者のわたしたちが完璧に共感することは難しいかもしれません。
けれど、静まった夜。たった一人で全世界のために祈ったローマ教皇の姿に、まったく何も感じなかったという人はきっといないはず。
同じように、この曲を聞くと何かしらの思いがこころの中を去来します。
以下、わたしのこころに残っている歌詞(意訳)
Maybe there’s a God above
たぶん 神は天上におられる
But all I’ve ever learned from love
しかし わたしがこれまで愛から学んできたものといえば
Was how to shoot somebody who outdrew you
君より早く銃をぬく者を 銃でうつことだった
And it’s not a cry that you hear at night
夜 君が聞くのは 泣き声ではない
It’s not somebody who’s seen the light
光を見ていた者でもない
It’s a cold and it’s a broken Hallelujah
それは冷たく脆い者もの だから祈ろう…ハレルヤ
3.Alicia Keys(アリシア・キース) …「 Underdog(アンダードッグ:弱者)」
わたしがアリシア・キースを好きな理由に「いつでもどんなときも、彼女はわたしたちの心に寄りそってくれる」というものがあります。
そういう意味でも彼女は稀代のシンガーソングライターなのだ。
冒頭彼女は医療関係者に最大級の賛辞と感謝をのべています。
もともとは「弱者」といわれるような光のあたらない人たちへの…いえそんな人たちから「何か見えるものがある」といったような、市民のために書かれた歌。
今回は2番の歌詞を変えて歌っています…とてもしみいる素敵なパフォーマンスです。
4.新日本フィル…「パプリカ」
新日本フィルのみなさんがテレワークで演奏。
今回の危機は、<理性>と<感情>を天秤にかけてくる恐怖があるので、とても憎たらしい敵だと感じています。
ソーシャルディスタンスは必要だけど、ハートディスタンスはとっぱらって。
目に見えないものと戦っているけれど、それと対峙できるパワーの源はこうした目に見えないものであって…まさしく表裏一体だなと。
そんなことを考えながら聞いていると自然と涙がでてきてしまいます。
音が重なるという行為は、なんて尊くなんて心強いことなのでしょうか。団員すべてのみなさんに感謝します。
5.高嶋ちさ子・高嶋軍団…「負けないで」
同じくテレワークで高嶋ちさこ軍団。
当たりまえなのですが、高嶋さんは芸術家なんですよね…。こういうとき多くを語らず、パパっと「音楽」で行動してしまうのは本能のように見える。
もちろん経済面とか団員のこととか「やらなくちゃ」という気持ちもあっただろうけど、なんというか「ジタバタ」を見せずにエンタメしちゃうのはすごいなぁと素直に思いました。
選曲も編曲もグッド!
泉水さん…どうぞ見守っててください。
6.矢島美容室…「ニホンノミカタ」
唸らされるネタ曲。
とんねるずとOZMAの三姉妹(…だったような)で日本来日の歌手設定。
色物なのはもちろんなのですが、これなかなかリリックがすごくてですね…。とくに2番からのギアの上げ方といったら、油断してるといまだに鳥肌たつぐらいのメッセージ性があります。
政治家嘘をつきません
先生は生徒守ります
税金無駄に使わないです
…ぜんぶ駄目だったけれど。
でも皮肉りながらもさいごは「日本」を信じたい、そんなふうに奮起させてくれる。
いまのわたしたちが聞いても、なにかこみあげてくるものがあると思います。
7.We Are the World
なにかがあるとやはりここに戻ってしまう。小さいころから振り返るともう何度、何百回聞いたことだろうか…。
先日、メンバーであるケニー・ロジャースもまた一人この世から去ってしまいました。
映像のなかのマイケルを見ては、もし彼がいまの世界にいたら、どんな行動をしていただろう…と想像せずにはいられません。
そうかと思えば、シンディ・ローパーが自宅で歌ってるのを見ると心強くなったり。
こんな曲者揃いのアーティストだって一つになれるんだから(笑)、わたしたちも頑張らないといけないよな…って一周まわった解釈もしちゃう。
8.星野源×かてぃん…「うちで踊ろう」
日本ではお源さんが動いた。
「扉とじれば明日が生まれるなら」と一瞬ドキっとしちゃうリリックも、さらっと歌えちゃうのが、この方の才能ですね~。
いろんな方がコラボしていますが、ここで紹介するのは個人的に注目しているピアニストのかてぃんさんバージョンです。
ムーディーなのにさわやかで、春の木漏れ日のような素敵なアレンジ!
アーティストのみなさん、ありがとう!!
そして、いまでも仕事をしているすべての方
何より、医療従事者の方、本当に本当にありがとうございます。
今日も自分でできることを一生懸命に。
しっかり生きていこうと思います。