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Black Pumas(ブラック・ピューマズ) グラミーギタリストによる超本格的サイケ・ソウルユニット誕生

 

BLACK PUMAS

 

Black Pumas(ブラック・ピューマズ)

もしかしたら今年最高の発見かもしれない……

どうです、名前を聞くだけで痺れませんか!?超かっこいい!!もちろんその名に違わず、音楽も最っ高にイカツくブチ上がりまくりのかっこよさ!!

今回は、2019年6月にデビューしたての、最高にイカすサイケ・ソウルバンドについておブログしたいと思います。

 

グラミーギタリストが率いる超本格的なサイケ・ソウルバンド Black Pumas(ブラック・ピューマズ)

 

Black Pumas - Colors (Official Live Session)


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見よ!このスモーキーでありながら洗練しまくったサウンド、そして末恐ろしいことにまだまだ伸びしろがありそうなヴォーカル。

いぶし銀なくせに、何ともファンタスティックな音楽です。

 

Black Pumas(ブラック・ピューマズ)は、グラミー・ウィナーのギタリスト兼プロデューサー Adrian Quesada(エイドリアン・ケサーダ)と、27才の新人ヴォーカリスト Eric Burto(エリック・バートン)で結成されたユニット。

エイドリアンが活動の合間にオースティンのスタジオで曲をため、バックトラックを制作。その後オーディションでエリックを加え、今年4月にデビューアルバム『Black Pumas』をリリースしました。リードシングルは上記の「Colors」。

 

エイドリアンはプリンスのツアーバンドにも参加したグルーポ・ファンタスマのギタリスト。

バンドはラテン・ファンクを軸にしていて、濃厚且つダイナミックなうねりのあるサウンドが売り。

かっこいいしか言ってないような気がしますが、とにかくかっこいいです。  

Montero

Montero

  • provided courtesy of iTunes

 

ちなみに、エイドリアンは元メンバーで今はメンバー交代してますが、変わらず超しびれる音楽やってます。

 

一方のエリックはモータウン・ソウル、ハイウェイ・フォーク・ロック等にインスパイアを受け、教会やミュージカル・シアター等で声を鍛えた27歳の新人ヴォーカリスト

ライブでは「何このストレスフリーな声……」って感じで完成されたスムージーなスタイルに驚き。

しかし、まだお若いからでしょうか。

リスナーが勝手に「これから年を重ねて、さらに深みのある声になっちゃうってこと…?」と、末おそろしい妄想をしてしまうぐらい伸びしろを感じられる有望なアーティストです。

 

ちょっと長いけどこのライブはマジでトリハダもん。

Black Pumas at Paste Studio NYC live from The Manhattan Center


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ちなみにエリックはグラサンをとるとすごく綺麗な瞳をもっています(笑)

彼らは地元テキサスで高い評価を受け、2019年の Austin Music Awardsでベスト・ニュー・バンドを獲得。楽曲「Black Moon Rising」は同アワードのソング・オブ・ザ・イヤーにも選ばれました。

さらに Rolling Stone は「オースティンでみた30のベスト・バンドの一つ」と彼らのパフォーマンスを絶賛。

これは聞けば納得。「そりゃそうでしょうよ…!」っていう規格外なパフォーマンスですから、この評価も当然のような気さえしてしまいます。

ちなみにガーディアン誌は「サム・クックとニールヤングがウータン・クランと共作したらこうなる」と評していますが、彼らはまだラップはしていません(笑)

 

劇薬のようなサイケ・ファンク・ソウルイズムに酔いしれる

 

初めて聞いたのはデビュー曲 Colors だったわけですが、そこでぶっとんだ私をドラゴンボールの敵のごとく壁の向こう側までぶっ倒したのが、この Eleanor Rigby のカバーでした。

 

Black Pumas - Eleanor Rigby (Official Live Session)


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ちなみにオリジナルは世にも名高いビートルズのこれ。


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いやもう、曲自体が劇薬あおっちまったんか…ていうレベルの改変。

とにかくダークでスモーキーでエモい。なのに一方で、ルー・リードみたいな絶望感もあってそこがまた痺れる…。

もちろんこの改変こそがカバーの真髄というか存在意義でもあると思うんだけど、ここまで世界感が一変してしまうとちょっと恐怖すら感じます……。

この曲はジョーン・バエズアレサ・フランクリンレイ・チャールズのカバーが有名だと思うけど、これに一番近いのはレイ・チャールズかな?

個人的にはジョーン・バエズ版が一番好きだったけど、Black Pumas版はちょっと管轄外のカバーだった。名だたるアーティストと並べてもまったく遜色ないレベルで、現代を生きるわたしにとっては何ともありがたい。

追記すると、A・Bメロのひとつひとつ音階を降りるところなんて、そもそも曲の解釈がちがっているのか、この曲の新たな発見にもつながり、新鮮な驚きと衝撃をくらったのであります。

 

デビューアルバム『Black Pumas』が良曲揃い!

 

ATOレコードより2019年6月にリリースされた彼らのデビューアルバム『Black Pumas』。

彼らの曲はライブセッションも含めYouTubeで公開されているので、是非チェックしてみてください!

 

Black Pumas - Black Moon Rising (Official Live Video) 


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オースティン・ミュージックアワードのソング・オブ・ザ・イヤーに輝いた、かなり良質なソウルミュージック

サイケ色もありながら、どちらかというとなめらかなサウンドが特徴的で、夜中のドライブに最適。

 

Black Pumas - Touch The Sky (Official Audio)  


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ロードムービーの冒頭で流れそうな哀愁漂うギターソロから始まるストレスフリー・ミュージック。

その一方でファンクやブラス的なユニゾンサウンドもとりいれ、おもしろくもバランスのいい1曲に仕上がってます。個人的には一番のお気に入り。

 

まとめ

 

冒頭に今年最高の発見かも…と書きましたが、未だにこれを超えるニューカマーは(個人的に)見つけられておりません。

といっても音楽やアーティストとの出会いはほぼ偶然のようなものなので、可能性の分母である時間を費やして見つけるしかないですよね…。

これからも、こころの琴線に触れるビビビな音楽を探す旅は続きます。

そのなかで彼らのようなパフォーマンスをするアーティストに出会うのが最高に幸せ。

今後も黒いピューマたちの動向に注目です!