ロードトリップ(以下RT、またはボーイズ)が新しいカバー曲をアップしました!(この頃は次から次へと新しいカバーが出てくるので追い付かないぐらい…)
そのカバーを聞いて「ほんとうにこのグループを好きになってよかった」と心から思ったので、その熱い気持ちをここにぶちまけたいと思います。少しでも彼らの良さを皆さんに知ってもらいたく、気合いをいれておブログしていきますよー!
どうぞ最後までおつきあいくださいませ。
Earth の歌詞改変でみせた ボーイズのスマートで沁みる優しさ
この記事を書こうと思ったきっかけが Lil Dicky (リル・ディッキー)の Earth のカバーでした。
原曲はコチラ。
Lil Dicky - Earth (Official Music Video)
地球の日を前にビッグチャリティーソングとして発表されたこの曲。
リル・ディッキーがアリアナやジャスティン、メーガン・トレーナー、チャーリー・プース、エド・シーラン、マイリー・サイラス、ケイティー・ペリー、アダム・レヴィンなど錚々たるメンバーを召集したことでも話題を呼びました。
規模でいえば現代の『We Are The World』と言っていい豪華さです。
分かりやすいメロディー、カラフルなアニメーションのMV、何より凄まじいほどの豪華さで話題性も曲の方向性も好感はもっていたのですが、ただ一つ拭えない違和感がありました。みなさんは気づきましたでしょうか?
この大サビにいく前の一文です。
“We forgive you Germany.”
ぼくたちはドイツを許すよっていうこの一つの歌詞。
ちょっと違う、と思いませんか。
第二次世界大戦のことを暗に言ってるのでしょうが、まさかそのことを「地球」規模の曲で指摘するとは…。
当事者たちが言うことなのであれば、勿論わたしたちがどうこう言う権利なんてないですし、その歌詞に隠された痛みや悲しみを完璧に理解できようはずもありません。
でも、この歌の製作者はきっと誰ひとり世界大戦を経験していないはず。
それならば、逆に「ドイツを許す」っって歌う権利もないはず。
過去を忘れるな、ってことじゃないんです。うやむやにしとこうってわけでもない。
埋もれさせていい歴史なんて一つもないし、償いの気持ちは大切です。
でもそれって、世界中のすべての国(とくに大国)に言えること。
戦争をやって傷つかない国なんて一つもない。ドイツだって傷ついた。
その傷をみんなで補って痛みを分け合って前に進んでいこうっていうのが、未来を分かちあうってことじゃないでしょうか。
そこがクリアにならなくてこの原曲に対して地味に何かを引きずっていたのですが、彼らは何食わぬ顔でサラっと歌詞を変えてしまった。
“We Love You Germany.”
こんな簡単な一文。
でもそれがとっても大切で人々を笑顔にさせる。YouTubeのコメントでもほとんどのファンがそれについて言及し、感謝しています。
彼らは日々ふざけます。時にはそのおふざけが過ぎてしまうぐらい、パワーのありまくった若者です。
でも、こういうところで彼らのハートが分かるような気がして、素敵なグループだななと思わされるのです。
そして今回も担当割り振り神がかってる…。
わたしのお気にいりは、アリアナ=ゼブラのライ、マイリー=ポニーのアンディ、エド=コアラのジャック、カニエ担当のブルック。
マイキーにもっとソロ分けて~!と思う気持ちと、でも not siinger brand のマイキーも好き~~~!というせめぎ合い。
ラストでアースがマイキーの手のなかに収まることこそ愛って感じだった。
ブルックもサイのとこまじ美声なのに、なんでこんな三枚目担当が定着してまったんや……
でも好き。みんな大好き!!!
基本的にふざけてるのにサラっと歌がうまいというズルさ
Queen - Bohemian Rhapsody [Boyband RoadTrip]
おふざけ。
これがボーイズのデフォです、まじで。
日本人の生活レベルでいったら時にひいてしまうほど(笑)徹底的にふざけます。
だけど、その「いかにもアーティストです!」って感じじゃないのも魅力。
彼ら自身も言っていますが、まず自分たちがこのバンドを好きで続けていきたいって気持ちが一番にあるので、一緒に何かをやること自体がおもしろいみたい。
その延長に歌がある。もちろん本気で歌もやってますが、歌「だけ」にしがみつかないスタイルがわたしはホント好きなんです。
音楽にはいろんな形があっていいと思っているので、プロっぽくなくてもビジネスライクじゃなくても、ひかれる何かっていうのはある。(もちろん、バリバリにプロの自覚があるアーティストも大好きなんですが)
まぁ売れ出したら自然とアーティスト然としていくのでしょうけど、やっぱり音楽は楽しんでなんぼ。最近じゃ彼らのカバーに満足してしまってオリジナルまで聞かない曲もあるぐらいなんで、彼らには出来る限りこのスタイルを楽しんでいてほしいな、なんて思ったりしています。
そして!
これが重要なんですが、普段のおふざけと歌っているときのギャップがすごい!!
Ariana Grande - thank u, next + 7 rings + break up with your girlfriend, i'm bored
5人が5人、ちゃんと自分の歌い方を知っていて、様々なカバーを歌っていてもRTカラーにしてしまうんです。これって「歌がうまい」ことよりも実は難しいことじゃないかなあと思ったり。
アカペラグループじゃないんで毎回ハモるわけではないけれど、ボーイズグループである以上、ハモりを軽視していない姿もいい。
要するに適度な余裕と適度な本気。この二つのバランスのとり方が自然とできてるグループなんです。
ファンへの思いが予想以上!
RoadTrip - Don't Hurt Yourself (Official Video)
これはボーイズがファンのために作った歌。
わたしがこのグループを贔屓にするきっかけになった曲です。
ファンの手紙を読んで、そのつらい状況に少しでも力になりたいと思って歌ったのだそう。
まず衝撃的だったのは、まだ発展途中のグループが100%自分たちのコミュニティ向け「だけ」に、このようなメッセージソングを制作したこと。
ある程度認知されセールス規模が大きくなれば、このような曲を作る意義も出てくることでしょう。伝えるべき層も増え、その曲の価値ごとメッセージが大きくなるはずです。
けれど彼らは(あえて言葉を選ばずに言うなら)まだその段階ではない時期に、この歌を発表しました。その意義とは、価値とはいったい何でしょうか。
わたしは、ただ「今すぐに」伝えるべきだと彼らが感じたから。
理由はそれのみだと思っています。
ファンの手紙を読んでその子にいち早く伝えなければ間に合わない、と思ったんでしょう。
そのぐらいその手紙が切羽詰った内容だったことをファンは曲を聞いて理解し、実際につながってはいなくとも、彼らが自分の置かれている状況にいっしょに「No」と言ってくれるだろうと想像するのです。
私は彼らのこの姿勢を見て音楽のありようの、何か新しい形を見た気がしました。
そして、例え小さいコミュニティであっても、手が届く人たちに何かを伝える度胸を兼ね備えた彼らに「こいつらやるな…!」と素直に思ったのです。
もちろん彼らにもビジネスライクな側面はあるでしょう。どうやってファンを獲得していくか、彼らのキャラクター性も重要になってきます。
それでも彼らがこの選択をし、スタッフがGoをかけたこと。
これはとても誇るべきことで、アーティストの姿としてとても美しいものだと思うのです。
これ以外にも Rodies(彼らのファンの愛称)へ発信する彼らの姿勢には何度も驚かされてきました。
SNSのリプライ、プレゼントへのお礼ビデオ(一品ずつ開けてくれる!)、ファン要望のMV制作など、その徹底ぶりは推挙にいとまがありません。
彼らの良さは100%彼らとそのファンが築きあげてきた絆であって、その距離の近さです。
日本の「会いにいけるアイドル」とはまた違った距離の近さを、どうかたくさんの人に知っていただきたいなぁと思うのです。
ボーイズのこれから
さて、RTの一部偏見がはいったディープな話をしてきました(笑)。
世界では着実にファンが増えていて、ヨーロッパツアーも近々アナウンスされる模様です。
まだRTの来日はかなっていませんが、今後ファンが増えるにつれてきっと夢も夢じゃなくなる日がくることでしょう!
最近はオリジナルにも力を入れてます!
日本メディアがまだ見つけていないうちに、どうぞ彼らの魅力をどんどん知っていってくださいね。
おつきあい頂きありがとうございました!
※追記
大変悲しいことに、5月7日の彼らのYouTubeチャンネルにてメンバーの一人であるマイキーの脱退が発表されました。
ジャックが加入してくれて5ピースになり、いよいよこれから…!というときだったのでとてもショックです。もちろんマイキーの決断は尊重したいのですが、グループとしてはやはり衝撃的で…。それだけなくてはならないメンバーだったんですよね。
平和主義で誰にでも愛されるマイキー。これからきみの低音ボイスが聞けなくなるなんて…。
これからもRTとRodiesをその優しい眼差しで見守っていてくれ!
そして優しい君の未来が、今よりもっと素晴らしいものになりますように!ありがとう、マイキー!!