前回に引き続き、今回は「声が魅力のボーカリスト男性編」。
タイトル通り完全に独断と偏見なので、こういうフェチもあるのねーって感じでよろしくどうぞ。
声フェチ女推薦!魅力的な男性ボーカリスト
1.Julian Casablancas
The Strokes - Heart In A Cage (VIDEO)
一番手はストロークスのジュリアン・カサブランカス。お恥ずかしながら本能的に好きっていう声です。
それでも無理くり語るとすれば、ちょっと酒やけ気味な声が好き。
ジュリアンの声は基本こもってるんだけど、それが喉奥でザラついてるっていうのがセクシー…
音階的にそんなに低くない曲も、ジュリアンが歌うと地べたを這うようにベッタリノッタリする(褒め言葉)。これも独特なこもり声のおかげかも。
それからPENTATONIXのカースティンもそうなのだけど、声が好きっていう要素のなかに「発音の仕方が好き」っていうのもあります。
わたしは南部っぽいやわらかい訛りか、わりと日本人が聞き取りやすいような発音をする人が好み。カースティンは前者、ジュリアンは後者かなぁ。
完全なフロントマンなので、そういった奇才・苦悩ぶりなんかを知ると、さらにこの声にはまってしまう……
ちなみに「好きなアーティスト=声が好きなアーティスト」と一概に言えないわたしが、 どっちも好きだと言える数少ないボーカリストだったりします。
2.Charlie Puth
Charlie Puth - If You Leave Me Now (feat. Boyz II Men) [Studio Session]
ご多分に漏れず…って感じでしょうか。今のアーティストのなかでは「素敵な声」と言わざるをえない人。
チャーリー・プースが売れだした頃、お恥ずかしながら個人的にはそこまで注目していませんでした。
彼の声に「おっ…?」となったのは、リトル・ミックスとコラボした『Oops』。
公式があがってないのですが、キャッチーで激甘全開なラブコメソング。彼はこの曲を実にさらっと気品よく、かつ「情熱的」に歌いあげていたのです。
これまで「恋に苦悩するセクシー声」の印象が強かった彼。Attention のイメージに引きずられすぎたか…。まさかこんなにオープンでハッピー声になるとは!
このときばかりはセクシーな吐息とかノーサンキュー!むしろ噛みつくように音を追いかけて行ってほしい!!
もっと野性味を帯びた曲を歌ってほしいな…という、なんてことはないギャップ萌えの話でした(笑)。
3.Jamie Cullum
Jamie Cullum - The Seer's Tower (Live From Jazz a Vienne)
ジェイミー・カラムはイギリスのジャズシンガー。
何だよ、これ最高すぎるだろ…!!
彼の声は、絶対的な第三者目線で曲に入りこめるから好きなんです。
彼が歌うと自然に頭のなかにカメラのレンズが出来て、曲の主人公や風景を、映画のように鑑賞してる気分になる。ジェイミー自身の歌声にリスナーは「物語」を見出していくんです。
その声は、一歩ひいたところでストーリーテラーのように、淡々と訥々と、けれど慈悲深く…。クルーズ船のピアニストやってたみたいなので、あながちこの表現も間違いじゃないかもしれない。
4.Eminem
Eminem - Beautiful (Official Music Video)
ボーカリストじゃないだろ…って石が飛んできそうですがお許しを。
そもそもラップの意味さえ分からないのに楽しく聞き続けられるのは、声が好みだからってことでしょ!(笑)
エミネムの声は昔と今ではけっこう変わってます。やっぱり「歌手」ではないから、鍛える声帯が違うのかな。
ラップしてるときはけっこう高め。前はよくMVで女装もやってたぐらい。
で、わたしがどうしても気になってしまうのは、何年経とうが変わらない少年のような発声、そしてパフォーマンスにあります。
わたしにとってエミネムはそれが全て、これこそ彼の最大の魅力なんです。
D-12 - Fight Music (BET Version)
自身も言ってるように、彼のラップは単語の音をねじ曲げてライムすることが多いので、そもそも音の空間はほかのラッパーより広め。
その柔軟さと破裂音バシバシのマシンガンラップのギアの入れ方。それが若いころと何も変わらない!(褒め言葉)
体力的にも精神的にも、たくさん闘って、傷ついて、へろへろになって、それこそ死域も経験しているだろうエミネム。
彼の声はいろんなものを飲み込み、吐き出して、変わっていったのかもしれないけど、その伝え方は未だに愚直でまっすぐで、両刃の刃みたいに強くて痛々しい。でもそこが最高に痺れるし、かっこいいんだ。
常人が選ばない生き方をしてるから、めちゃくちゃ憧れてしまうんです…!
5.Brooklyn Wyatt (Road Trip メンバー)
Photograph - Ed Sheeran (Boyband Cover)
一番最初に歌うのが、ブルックリン・ワイアット。
わたしのRT好きは、このブッルクリンにかかっていると言ってもいい…
さんざん酒やけ声が好きだと言いましたが、プリンス声で、尚且つそこに素朴さが加われば簡単におちます(笑)
このブルックリン、普段は3枚目のお笑い担当みたいになってますが、歌わせたらご覧のとおり。少年っぽいのに落ち着いてて、てらいのない自然な歌声。
あまりリードをとらないのですが、SNSで見るかぎり歌いまくれるんですよね…。もっと爆発的な歌唱も聞いてみたい!
6.Scott Hoying (PENTATONIX メンバー)
[OFFICIAL VIDEO] The Sound of Silence - Pentatonix
嘘です。リードとる人も好きだ!
ペンタトニックスメンバーから二人目。センターの、いかにも!という人です。
このスコット・ホーイング、歌う才能の塊。持ち味はエッジ効きまくりのキレッキレボイスです。
変な言い方かもしれないけど、まさに日本人の思う「西欧人声」。だからでしょうか、天邪鬼なわたしは大してその声を聞きとめていませんでした。
けれど聞けば聞くほどその声を待ち望んでいることが、この「サウンド・オブ・サイレンス」のカバーで明白に…
ラストの大サビ。絶対に彼が歌うことが分かっているのに、それでも待ち望んでしまう、この期待感と高揚感は何なのか。
彼らはシング・オフというオーディション番組出身者ですが、その審査員サラ・バレリスがスコットをこう評していました。
“ 彼はまるでスーパーヒーロー。歌のどの部分で、どのくらいパワーを使えばいいのか分かってる ”
この感想にはおおいに納得。
歌いまくる部分とそうでない部分。彼の場合、そのギアチェンジがお見事すぎる。
"LOST ON YOU" by Scott Hoying & Mario Jose (LP x HANS ZIMMER Cover)
この曲ではとくに顕著です。
感情爆発しているときと、それをしまいこむときのスムーズさ。
この切り替えは頭のどこかが冷静でないとできないので、彼がいかに俯瞰で曲と向き合っているのかが分かります。
どちらかというと、ソロよりもグループやコラボなど、相手がいる相乗効果で輝く人。埋もれないでそれ以上に目立つって、どんなオーラの構造してんの…。
ってことで声フェチ女、おおいに語りました。
まだ語りたいこともあるけど、ひとまずは満たされた……。
この広い世界で、自分の耳が欲する声に出会えるのってすごいことです。
何より、どんなに願っても声は一人に一つきり。
そんな確率のなかで、その人の声を聞くと元気になれて感動できるなら、尚のこと。
ぜひ皆さんも、自分のお気に入りの声を見つけてみてください。好きな曲の素敵な理由がもう一つ、増えるかもしれません。
そして、世界に一つきりの自分の声も大切にして生きていきたいものですね。
ここまでおつきあい頂きありがとうございました!